いつも和菓子まめいちをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
臨時休業のお知らせです。
2025年5月/24(土) 大口注文の対応のため
ご来店予定のお客様には大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
和菓子まめいち
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和菓子まめいち
5月、そよ風が気持ちよくなってきて、どこかに出かけたくなる気分ですね
チャイコフスキー生涯で唯一の「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」いや、一生に一度しか作曲できないほどに、詰め込んで詰め込んで詰め込んだ100%という言葉があるなら、人生も含めて200%詰め込まれた1曲
ファーストインパクト、聴き終えた時、1本の感情を揺さぶられる壮大な映画を大迫力で観てしまったかのような、存分に満ち足りた気分になり、立ち上がれないほどに圧倒され、涙が流れていました。
和菓子をイメージするために、仕込み中、ご飯を食べる時、寝るとき、自転車で通勤中は自分でメロディーを口ずさみながら、何度も何度も聴きました。そして、色が見えてきました。はじめに強く見えたのは、紫色。何回も何回も聴くうちに、青色がゆっくりと見えてきました。なぜ紫と青なのだろう。。。
この曲の序奏は、じらしてじらして期待感がマックスになったところで主役のソロヴァイオリンがゆったりと登場しメインテーマを奏で出します。とてもドラマチックで、走り出すと止まらないエキサイティングするところなどは、ハラハラドキドキします。ドラマチックでエキサイティングで走り出すと止まらない!それはまさに!!恋のよう。えっ!!『♡恋♡』⁈この曲の背景を知るために、チャイコフスキーさんの「お心」をのぞかせていただきました。
この曲には、チャイコフスキーが愛した15歳年下の青年、ヴァイオリニストのヨシフ・コーテクが深く関わっています。アントニーナという女性との結婚に失敗したチャイコフスキーは深く心傷つき、心を癒すため長期のヨーロッパ旅行に出ます。スイスのクラランという町に滞在していた時、コーテクが傷ついたチャイコフスキーを慰めに訪れ、そのまま生活を共にし25日間でこの曲を作り上げます。コーテクがヴァイオリン部分を弾き、チャイコフスキーがピアノでオーケストラの部分を弾く。夢中になって作曲されたと言われています。のちにチャイコフスキーは、「コーテクがいなかったらこの曲は生まれなかったろう彼のヴァイオリンは本当に素晴らしい」と語っています。
ふたりの思いが旋律となり、溢れた...。
だから、紫と青だったのだろうか...。
ゆったりとしたメインテーマをこなし製のデザインでくぼみの部分はヴァイオリンに顎が当たっているところと弦を押える指と親指味は、カデンツァと言って独奏者の技術の見せ場のところからグリッサンド(指を滑らせながら弾く)をアーモンドプラリネペースト餡。ヴァイオリンの魅力を引き出す重音をキャラメリゼしたアーモンドプラリネ。2オクターブ高い音、人工ハーモニクスをサワーチェリーで表現しました。
このあと二人の恋は終わりを迎えることになりますが、この曲を生み出したことで、浄化したのかと思ったりするのは私だけだろうか…
原材料:大手芒 砂糖 アーモンドプラリネ サワーチェリー 米粉 羽二重粉 紫芋 バタフライピー /銀箔
三大ピアノ協奏曲のひとつに数えられるチャイコフスキーの名曲、『ピアノ協奏曲第1番』。この曲は当初、チャイコフスキーが友人のモスクワ音楽院院長のニコライ・ルビンシテインに献呈する為に作曲した自身初のピアノ協奏曲でした。ところが、この曲を聞いたルビンシテインは心無い言葉で酷評し自分の意見に従って根本的に書き直すように提案します。
しかし、チャイコフスキーは友人の言葉に耳を傾けず、自らの信念に従い、曲を完成させるのです。当時の彼の心情に思いを馳せ、菓銘を【一陣の奏】とし、好んでいたとされるプリャーニクというロシアの伝統蜜菓子と紅茶から味のヒントを頂きました。
ハニージンジャーのピリリとしたアクセントにゴロゴロ入ったレーズンや濃厚なベリージャムと寒天の中で踊るレモン、紅茶の香りが織り成すハーモニーをお楽しみください。
作・千葉瑞葵
原材料:グリーンレーズン ゴールデンレーズン レーズン 砂糖 ラズベリー 生姜 紅茶 レモン 寒天 /金箔
わらび餅の歴史は古く、平安時代、醍醐天皇が好んだと伝えられています。室町時代、千利休などによって茶道が広められ、お茶菓子として洗練され親しまれるようになりました。
つるりとしていて弾力がありながら口の中でとけゆく究極の菓子、本わらび餅。本わらび粉は山菜の根からわずかしか抽出できず高価で貴重です。じっくりゆったり味わっていただければと思います。
しっとりとした北海道小豆のこしあん入りです焦しきなこの香ばしさと共に極上のひとときをお楽しみください。
原材料:北海道大納言 砂糖 本わらび粉 特選焦がしきな粉
子孫繫栄の象徴
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないため「譲り葉」と呼ばれ、跡継ぎが絶えないという意味で、縁起が良い植物とされています。柏餅は古くから神聖な木とされてきた柏の葉で包んだお餅です
端午の節句の行事菓子。伝統を守り、今年も大切に作らせていただきます
こし餡製
北海道小豆のしっとりとしたこし餡です
原材料:北海道大納言 砂糖 上新粉 白玉粉 /柏の葉
白みそ餡
京都の石野の白みその上品なみそ餡です
原材料:大手芒 白みそ 砂糖 上新粉 白玉粉 /柏の葉
仙台国際音楽コンクールは、3年毎に行われるコンクールです。2001年に仙台市が創設し今回は9回目を迎えます。5月24日から約2ヶ月間、世界各国から才能あふれる若い音楽家たちが、それぞれの思いを胸に、技を競いに、ここ杜の都・仙台にやって来ます!
勝ち進んだ者は、オーケストラをバックに演奏できるそうで、若い音楽家達にとって魅力のひとつであるのだろうなぁ♪自分がオーケストラをバックに演奏しているという事を想像しただけで、もうワクワクドキドキしちゃいます!!(まめいちは、ピアノもヴァイオリンも弾いたことはございませんが!(^^)!)こんな素晴らしいコンクールが仙台で開催されていると知ったら、和菓子で表現したくなってしまうのは当然です(*´▽`*)!!
まめいちでは、コンクールの課題曲からピアノ部門1曲、ヴァイオリン部門1曲選んで2種類の和菓子に表現してみました。
どちらも、5月生まれのロシアの作曲家チャイコフスキーの曲からの和菓子です!
今月のテーマは浮世絵。
浮世絵界きっての愛猫家として知られる絵師、歌川国芳。常に複数匹の猫を飼い懐に猫を抱いて作画していたと伝えられています。
猫を描いた作品も多く、自身の自画像にも必ず猫が登場します。
今回の菓子は、特に国芳が好んでいたという斑猫をモチーフにしたこなしで、庭石に見立てた刻みアーモンドと黒豆入りの黒ごま餡を包みました。
肌に当たる空気が暖かくなり始めた今日この頃、猫達がそこかしこで寝そべる姿もそろそろ見られるでしょうか。
国芳の膝に抱かれた猫も、その温もりで微睡んでいるかもしれませんね。
作・千葉瑞葵
原材料:大手芒 砂糖 黒胡麻 黒豆 アーモンド ササニシキの米粉 羽二重粉 /竹炭パウダー
雪の中、筍を掘っている浮世絵を見つけました。筍は春の旬のものなのにどうして雪の中なのだろうと思っていたら、中国の「二十四孝」という親孝行が特に優れた人物24人の話を記した書籍の中の一人、孟宗の親孝行のお話からのもので、浮世絵師・鈴木春信が「孟宗」を若い女性に見立てて描いたというものでした。【筍堀 浮世絵】で検索していただくと見ることができます!
病のふちの大切な母のために、食べたいと言った「筍」を、雪の中、ないとわかっていながらも泣きながら掘っていたら、突然あたり一面に筍が生えてきたというお話です。
この逸話から「孟宗竹」と名付けられた竹が生まれ、孟宗竹の筍は現在の人々にも春の訪れを告げています。
お母さんの筍ご飯が食べたいな~と思う頃♡
合わせ餡羊羹と、筍とフキのはちみつレモンの錦玉羹の二層仕上げです。
親孝行してますか?
原材料:大手芒 小豆 砂糖(国内製造) 筍 フキ 国産レモン はちみつ 卵白 寒天
茶道における炉から風炉に変わる時期は、この日に。という決まりはなく「そろそろ」と感じた頃にということなのだそうです。
この「そろそろ」という感じを菓子にしてほしいと淡交社なごみの企画「バイヤーが選ぶ春・初夏の和菓子」をジュンティーニ・キアラさんに推薦いただき作らせていただきました。
春と初夏の間を、桜の花が川を筏の様に流れていく風情に「そろそろ」をイメージし、外郎に桜の花の塩漬け錦玉羹クラッシュをのせ、バタフライピーハーブのブルーで餡を絞りました。
淡交社なごみに掲載いただいた菓子をお持ち帰りいただけるように調整しております。
原材料:大手芒 砂糖(国内製造) 白玉粉 上新粉 片栗粉 桜の花の塩漬け/金箔
茶道に身を寄せるとざわついた心が整います。湯を沸かす炎が己の魂と、リンクするという不思議を感じます。
「炉」のときは「しずか」に、「風炉」になると「かろやか」に。
かろやかな味わいを表現してみたくて、尊敬する紅さんにご相談させていただいて、ピンクグレープフルーツの蒸留水とクロモジの蒸留水を作っていただき錦玉羹に仕上げました。
和ハーブの効果も加わって心がかろやかになるでしょう。
淡交社なごみに掲載いただいた菓子をお持ち帰りいただけるように調整しております。
原材料:砂糖(国内製造) ピンクグレープフルーツ 黒文字 ローズヒップハイビスカス 寒天
和菓子の中で何が一番好きですか?と問われたら、いの一番に「桜餅!」桜餅の季節をどんなに心待ちにしていたか♡そんな私は、桜餅の葉っぱはもちろん食べる派です!なので、桜の葉はどのくらい塩味を残すか、葉の厚みは厚いとバリバリしてはいけません。薄すぎても味気がなくていけません。手の感覚でちょうどよい厚みを選別します。
もっちりとした道明寺のお餅、中のこしあんはすうっととけるような口どけ
極上の桜餅をお楽しみくださいー!
今月は、桜が咲く時期までのご提供となります。
原材料:北海道小豆 砂糖(国内製造)道明寺粉 桜の葉
来月の事にはなるのですが、『浮世絵』をテーマに和菓子教室を開催させていただく事になりまして、それにあたり、浮世絵の世界にどっぷりはまっております。丁度、大河ドラマも「べらぼう」江戸時代のメディア王、出版社の社長、浮世絵師の総合プロデューサー蔦屋重三郎のお話なので、毎週日曜日も欠かさずチェック!楽しみにしています。
大河ドラマを楽しむためにも、『浮世絵』を知るためにも、蔦重?時代背景?調べてみましょう!
そもそも浮世絵とは、江戸時代に盛んだった木版画のことで、庶民の日常生活や美しい風景、有名な歌舞伎役者、美人画を描いた芸術品です。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、喜多川歌麿、東洲斎写楽、聞いたことのある名前ばかりです。みんな浮世絵師です♪
大河ドラマの主人公、蔦重こと蔦屋重三郎は、なんだかすご い総合プロデューサーらしいのです!!
蔦重は、江戸幕府公認の遊女屋が集まる遊郭、吉原に生まれました、親が離婚したため7歳の時に母と別れて、吉原入口付近に店を構える引手茶屋(客の希望を聞き妓楼と遊女を手配する茶屋)「蔦屋次郎兵衛店」を経営している喜多川氏の養子となり幼少期を過ごします。23歳くらいの時に、お店の一角を間借りして書店・貸本屋「耕書堂」をOPEN!遊女たちに本を貸したりもしていました。蔦重の根底には常に【吉原を元気にしたい!沢山のお客様で賑やかにしたい!】というものでしたので、その思いから湧き出る行動が総合プロデューサー メディア王へと突き進んで行くわけです。遊女評判記『一目千本』を初出版するのですが、この際の出版の仕方、人の心理を巧みに読み取り、情熱で人を巻き込み、熱意でやり切る所など圧巻ですので、「べらぼう」第3話ご覧ください♪(え⁉何がすごいのかの説明になってないじゃないか!って!語りつくせない事に気がつきましたのです(;^_^A毎週日曜日大河ドラマをお楽しみに!!)
時代背景としては、田沼意次の勢いのある政治がありました。財政再建。商業を発展させようというところにも目を向けたため文化も発達しました。(蔦重の成功の裏側には田沼意次のある意味自由な政治があったからとも言われています)その後、天明の大飢饉、浅間山の大噴火と天災が相次いで起こり、米騒動!幕府も緊急事態宣言!米を送るなどするが状況は変わらず、米の値も一気に上がり、民衆の不満は爆発し、江戸近郊で一揆が勃発!それもこれも田沼意次が悪いと、政権から転がり落とされ、変わって松平定信が政権を担うようになります。そのことにより寛政の改革、贅沢禁止だよー!あの大奥だって贅沢は禁止なんだよー!という時代に入って行きます。(寛政の改革はあまりにも締め付けが厳しかったということもあり、こんな歌が詠まれたくらいです「白河の 清き魚も 住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき 」あぁ濁った田沼意次の時代が恋しいの~)
浮世絵だって贅沢品ですので、大ピーンチ!
大ピンチでも、幕府に呼び出されようが何しようがビンタされようが罰金取られようが、あきらめないのが蔦重のひるまない精神のすごいところ! なにしたら『面白いかな』に果敢にチャレンジしてゆくのです
私も、蔦重のひるまない精神を見習って『まだ誰も見たことのない和菓子を作る!!』を突き詰めて、『仙台の和菓子屋なんか面白いことやってるぞ!仙台に行ってみるか!』となり『仙台に沢山のお客様が遊びに来てくださり賑やかになる』そして!!『杜の都がさらに元気になる!!』情熱と熱意でべらぼうだーーー!
第二週目・三週目・四週目の土曜日曜に!浮世絵和菓子を創作しますよ!お楽しみにですー♡
仙台はまだまだ寒いですが、三月と聞くと春の訪れを感じますね。
桜のことを夢見草ともいいます。いったい誰が名付けたのだろう。ふわふわと咲く桜はまさにまるで夢を見ているよう。華やかで美しくそして儚い。春を迎える喜びと、桜の花に、春の神様の佐保姫を重ね合わせてイメージしました。
刻み桜の葉入りのホワイトチョコ餡を合わせ餡で包んだこなし製です。
原材料:大手芒 北海道小豆 砂糖 ホワイトチョコ 桜の葉 ササニシキの米粉 羽二重粉 寒天 片栗粉
新年を祝う縁起菓子『花びら餅』から着想を得て生まれた、春の到来を祝う餅菓子です。 まだ蕾の状態の桜の姿に見立てた金平ごぼうを、ハニーピーナッツ入りの仙台味噌餡と共に金胡麻を練りこんだ餅で包みました。 菓銘は、あたり一面に植物が花を開き、実を結んで、人間に心地よさや収穫の喜びをもたらしてくれる状態を意味する「幸い(さきわい)」、古語では「さきはひ」と呼ばれ、「さき」は花が咲くの「咲き」、「はひ」は地を這うことの「這い」で、ものごとが地を這うように広がっていく様子を表すこの言葉から『咲祝餅(さきわいもち)』と名付けました。
あまじょっぱさとナッツのアクセントがクセになる味わいを是非ご堪能ください。
作・千葉瑞葵
原材料:大手芒 砂糖(国内製造)上新粉 白玉粉 ごぼう 人参 仙台みそ ピーナッツ 金胡麻 しょうゆ 日本酒 片栗粉
和菓子の中で何が一番好きですか?と問われたらいの一番に「桜餅!」桜餅の季節をどんなに心待ちにしていたか♡そんな私は、桜餅の葉っぱはもちろん食べる派です!なので、桜の葉はどのくらい塩味を残すか、葉の厚みは厚いとバリバリしてはいけません。薄すぎても味気がなくていけません。手の感覚でちょうどよい厚みを選別します。
もっちりとした道明寺のお餅中のこしあんはすうっととけるような口どけ極上の桜餅をお楽しみくださいー!
原材料:北海道小豆 砂糖(国内製造)道明寺粉 桜の葉
春の光に誘われて、冬眠していた虫たちが地中から動きだすころ。私たちの身体の中、心の奥底の意識も動きだすころです。自分の心の深いところに春の光をあて、心の目で見てみれば、本当の気持ちに気がつきます。
さあ。春の光、とどきましたか?
北海道小豆のつぶあん入り蓬羊羹です
原材料:北海道大納言 砂糖 蓬 砂糖 寒天 水あめ/金箔
希望を胸に寒さに耐えておりました。風の中にふと「ぬるむ」瞬間。それはなんとも言えぬ、どこから湧き出るのか幸せの瞬間。
今月は春の到来を祝う菓子たちです。
3月のことを、「弥生やよい」と言いますが、語源は「草木弥生月くさきいやおいづき」が変化したものなのだそうです。木や草がますます生い茂る月。眠っていた生物たちが動き出し、さあ起きるぞと、両の手をぐぐんと伸ばし、背を伸ばし、大地が色づき始める月。日に日にあたたかくなり、うれしくなり思わずにっこりしてしまいます。次々と花を咲かせる草木たち、春の空気の中にはいっぱいの笑顔があるのです。
先日こんなことがありました。母を車椅子にのせ、施設の近くの薬局に連れて行ったとき、どこからか、ふっとぬるい風がふきました。「春の妖精が笑ったのよ」母がそんな風に言ったので、「お母さん!ここでも妖精笑った!ここでも笑った!」とふざけながら、笑い合っていました。(知らない人が見たら不思議な親子。親が親なら子も子であるのである)
春の風のゆるんだ空気の中には沢山の妖精が集まっていて、花を咲かせているのだろう。そして、どこからやってくるのか湧き出てくる幸せの不思議は、神様の仕業です。春の光の神様がわたしたちに、幸せのおまじないをかけているってそんな風に感じます。
日本での「春をつかさどる神様」は佐保姫です。白く柔らかな春霞の衣をまとった佐保山に宿る若々しい女神様です。佐保姫は、桜をはじめとする、美しい春の景色を象徴し、豊穣と新しい命、季節の変化の象徴として信仰されてきました。優しく穏やかで慈悲深い佐保姫は、春の訪れと共に、希望と幸せをもたらします。佐保姫が笑うたびに、花がひとつまたひとつと咲いて野山をやさしい春色に染めて行きます。春の幸せの瞬間を感じたら、それは佐保姫からの春色のプレゼントです。
受け取れる心の空間をあけておきたいと思います。
ひとりの人間としても、季節を感じ表現する和菓子職人としても、今年も春の訪れに感謝して。季節を感じて菓子を作れる事に感謝して。
心を込めて、笑顔の菓子をひとつひとつ花咲かせて行きたいと思います。
いつも和菓子まめいちをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
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2025年2/24(月) 大口注文の対応のため
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和菓子まめいち
2月はバレンタインから連想して、”恋”をテーマにお菓子を作りました。
一夜草とは菫のことです。「春の野に 菫つみにと 来し我がそ 野をなつかしみ 一夜寝にける」万葉集 山部赤人
一目見た時から釘付けとなり、立ち去ることができず、このまま一夜を過ごしてしまうほど愛おしい花。。。と歌っています。この歌が、菫の花の古い呼び名の由来だそうです。「百夜通い」の小野小町は「一夜」ではなく「百夜」ですから、さぞかし愛おしい花だったことでしょう。小野小町の、花のように美しい言葉の玉手箱をイメージしてお作りしました。
クコの実入り梅酒錦玉羹入り白あんのこなし製です。
原材料:大手芒 砂糖 北海道小豆 クコの実 梅酒 ササニシキの米粉 羽二重粉 寒天 片栗粉 /片栗
小野小町はいにしえの衣通姫の流れなり あはれなようにして強からず いわば女のなやめるところあるに似たり by.紀貫之「古事記」
に登場してくる絶世の美女の衣通姫(そとおりひめ)の生まれ変わりといわれているため美しすぎて高飛車などと言われていることもあったりしますが、和歌の中の詠みからすると、とてもキュートで繊細です。たぎる思いをぐっとこらえ静かに絶えなく燃えているイメージでお作りしました。
クレームドカシスとローズヒップハイビスカスの錦玉羹とグラハムクッキー入りのチョコレート羊羹の3層のハーモニーをお楽しみください
原材料:チョコレート クレームドカシス 砂糖 小豆 小麦粉 卵 ローズヒップ ハイビスカス 寒天 水あめ /金箔
『源氏物語』に登場する歴史のある菓子のひとつ 椿餅。蹴鞠をした後に若者たちがほおばっている様子を描いています。当時は貴重な甘味の甘蔦煎で、餡は入っていなかっただろう。紫式部も食べたのだろうか?
いやいや、食べたことのないものを、楽しそうにほおばる様子を書けるはずがない!きっと椿餅が大好きだったに違いない!
小豆のこしあん入りの道明寺のお餅を椿の葉ではさみました。
原材料:小豆 砂糖 道明寺/椿の葉
立春 七十二候 初候「 黄鶯睍睆 うぐいすなく 」うぐいすは、「春告鳥はるつげどり」と言われ 春の訪れを象徴する野鳥です。
今の頃だとまだ練習中なので、もう少ししたら上手にホーホケキョ♪
うぐいすの春に光の種まきて 愛の水まき笑顔花咲く詠み人知らず
小豆のつぶ餡を求肥のお餅で包み香りの良いあおばたきなこをたっぷりとかけました
原材料:特選大納言小豆 砂糖 白玉粉 あおばたきなこ
和歌の中から「キュン」を探してときめきたいと思います♡最近、ときめいていますか?
んーー??和歌の中からと言ってしまったけれども。。。わたくしまめいち和歌わかんないんだった(一応かけてあります)
そんな時はググる時代!本当にありがたい時代です♡
和歌とは、「五・七・五・七・七」のリズムで成り立つ、四季や恋愛などをテーマにして表現した短歌です。31音という原則ルール以外になにも縛りがなく、案外自由なものです。自分の気持ちや見た景色であったり、歌にしたいと思ったらどんなことでも詠んでいいのが和歌なのです。
時代的に和歌集を整理してみました。
現存する日本最古の歌集です。天皇から貧しい農民の歌まで含まれています
日本最初の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅうとは、天皇や上皇の命令によって編集された和歌集)
醍醐天皇の命令で、紀貫之らが編集
飛鳥時代から鎌倉時代まで
すぐれた100人の歌人の和歌をひとり1首選んだので「百人一首」と呼ばれるようになりました
勅撰和歌集。後鳥羽上皇の命令で、藤原定家らが編集
♡♡♡早速ですが、有名な歌人の「キュン」とする恋の和歌を選んでみました♡♡♡
「春の野にあさる雉の妻恋ひに おのがあたりを人に知れつつ」 万葉集・大伴家持
(春の野にエサを求めて動き回っている雉が 妻恋して鳴いている 自分の居場所を人に知られてしまいますよ)
「春さればまづさきくさの幸くあらば 後にも逢はむな恋ひそ我妹」 万葉集・柿本人麻呂
(春が来ればまず真っ先に咲く三枝のように幸いならばまた逢えるだろう そんなに恋焦がれないで わが愛しい人よ)
「人はいさ心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」 小倉百人一首・紀貫之
(あなたの心は昔のままであるだろうか この里では花は昔のまま 美しく香り咲いております)
「思いつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせばさめざらましお」 古今和歌集・小野小町
(恋しいと思いながら寝たので夢にあの方が現れたのかしら 夢だとわかったらそのままさめなかったのに)
キュンキュンしちゃいますね♡ファッションや風習、生活習慣はまったく違うというのに、恋する心は変わらないのですね。いったいどういう事なのだろう?脳みその仕組み?、心臓の記憶?、それを本能と呼ぶの???なんなんなんだろーーーーーどなたかわかる方、教えてください~(@_@)/~~~
リアルタイムで和菓子まめいちの情報が知りたいお客様のために、インスタグラムを運営しています。
見ると元気になる(⁉)楽しい日常アカウントと、お客様のお買い物やお問い合わせに対応したご来店受取予約アカウントの二つを作っています。
SNSも積極的な和菓子まめいちですが、わがままな願いと承知の上でぜひ、店頭にてみなさまとお会いしたいです。
皆様のご来店を楽しみにお待ちしております。
和菓子まめいち、オンラインショップ始めました。
遠方でなかなか買いにいらっしゃられないお客様にも、まめいちのお菓子やグッズを気軽に楽しんでいただきたく、オンラインショップをオープンいたしました。
お買い求めの方は、下記のオンラインショップよりお願いいたします♪
今年の宮中歌会始のお題は『夢』です。
夢枕のこちら側の世界では人生という千重波打ち寄せるうねりの道を歩いており、その道は全ての夢を見られるようにできています。ところが人は面白いことに防御するというオマケ付きで産まれてきてしまっているため、この「防御と夢とに振り回されてしまう」という遊びもこの世で体験するようになっているのです。
例えば、「野球選手になりたい!」と思っているのに、心のどこかで、「僕なんて野球選手になんかなれっこないよな」なんて思っていたりすると、その野球選手になんかなれっこないという方の夢が叶ってしまったりするのですね。自分の本当に叶えたい夢を叶える一年にしたい。そう本気で思うまめいちなのであります。
ミガキイチゴジュレをつぶあんで包み、紫芋あんをしぼり千重波をイメージしてみました。
原材料:大手芒 小豆 砂糖 紫芋 ミガキイチゴ 氷餅 米粉 羽二重粉/金箔
夢枕の向こうの世界、夢の中にはふわふわふわと自分の潜在意識の中の夢の元が浮いています。まだ気付いていない夢も大小様々浮いています。この夢は叶えられるよという事で浮いています。無限の空の中にふわりふわり浮いているので 呼び寄せなければこちらにきてくれないという特徴があります。
夢の種類にはいろいろありますが、今回は 「至福」と「歓喜」をご用意いたしました
至福◯ローズヒップジンジャーシナモン柚子酒の錦玉羹
歓喜◯温州みかんオレンジ柚子酒の錦玉羹
至福 原材料:砂糖 米 ローズヒップ ハイビスカス 柚子酒 生姜 レモン 水飴 シナモン 寒天
歓喜 原材料:砂糖 米 温州みかん オレンジ 柚子酒 レモン 寒天
2025年の大寒(だいかん)は、1月20日(月曜日)から2月2日(日曜日)です。 大寒は二十四節気(にじゅうしせっき)の1つで、1年の中で最も寒い季節だと言われています。雪に覆われた凍てついた大地、でもその中では確実に春が育っている。希望の春が育っています。七十二候では「欵冬華(ふきのはなさく)」蕗の薹が出始める頃、という意味です。蕗の薹は雪を押しのけ顔を出します。春が待ち遠しくて、春まだかな?と覗いているようですフキノトウはカルシウム、カリウムが豊富で、栄養満点!フキノトウの香りも栄養のひとつです。
特製ふきみそ入り白餡の道明寺のお餅です寒さ真っ只中ですが、希望の春のにがみをお楽しみください
原材料:大手芒 砂糖 道明寺 ふき 仙台みそ 松の実 金ごま 酒 氷餅 寒天/銀箔
念願のオリジナル手ぬぐいを完成させることができました!はじめて手ぬぐいをデザインすることにチャレンジいたしました。おかげさまで可愛い一枚に仕上がりました♪宮中歌会始のお題に合わせて毎年デザインしていきたいと考えております。今年のお題は『夢』です。
まめいちから「声にすれば夢は叶う」をメッセージに現実の向こうにある夢が、ふわふわと漂っているというイメージでデザインしました。
どの夢を声にして叶えますか?
新年あけましておめでとうございます
美味しい笑顔に会いたくてをモットーに
さらに勢い良く邁進してまいります
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
蛇は脱皮を繰り返し成長するところから「再生や復活」のシンボルとされています。
2025の乙巳年は重ねてきた努力が実を結ぶとされています。希望の年です。とは言いますが、なんとなくなのですが、2025という年は
自分の夢を本気で口にした者にのみ巻きついてくるというように思ってならないのです。
蜷局を巻いて白蛇は「あなたの本気」を待っているイメージでお作りしました。
松の実とクコの実入りのこし餡のこなし製です。
原材料:大手芒 小豆 砂糖 米粉 羽二重粉 オブラートパウダー /銀箔
元日の夜明け方の空のことを「初東雲」といいます。めでたく太陽が昇ってくる空をイメージしてみました。
東雲色をミガキイチゴの羊羹で、空をおかゆと柚子のお酒の錦玉羹で2層仕上げにいたしました。
さあ!わくわくの一年のスタートです!
原材料:ミガキイチゴ 砂糖 米 柚子酒 バルサミコ酢 寒天 水飴 /金箔
伝統的な行事菓子
じっくり丁寧に柔らかく蜜漬けごぼうと白みそ餡を羽二重餅で巻きました。
原材料:大手芒 砂糖 ごぼう 白玉粉 上新粉 片栗粉 黒糖 石野の白みそ
菱葩餅(ひしはなびらもち)通称花びら餅、ごぼうと白みそ餡をお餅で包んだ和菓子。
平安時代、宮中のお正月行事である「歯固めの儀」が起源といわれています
宮中に菓子を納めていた川端道喜が作っていたそうです。
明治時代に裏千家家元十一世玄々斎が初釜で使うことを許可され、新年の菓子として使われるようになり、全国の和菓子屋でも作られるようになりました。
当初はごぼうが2本だったそうです。
「歯固めの儀」とは、お正月の元旦から3日まで、天皇に対して大根、瓜、押し鮎、焼鳥、猪宍、鹿宍などを献上し、長寿を祈る儀式です。天皇は実際に食べることはなく、箸をつけて食べたとみなすのだそうです。
天皇が食べなかったお料理を、菱形のお餅菱花びらにのせて包んで女中さんたちに分け与えていた。。。
元祖は川端道喜の「御菱葩」
裏千家11世玄々斎が宮中に呼ばれ献茶し、正月恩賜の葩餅を御所から持ち帰りました。明治3年東京遷都の後に宮中献茶を記念して、玄々斎から京都の老舗和菓子店「川端道喜」12代目に初釜用の主菓子として『御菱葩』の創作を依頼したとあります。
白みそ餡が、餡というよりソースのようにトロトロなので、黒文字を入れると大変な事になるそう。以前はごぼうが外にはみ出ていましたが、現在はお着物を汚さないようにとの配慮で餅の中におさめられているそうです。