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日々つれづれ

ひと月の和菓子【2024卯月】

 

 

 

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仙台市博物館リニューアルオープンのお祝い菓子を作りました。

 

 

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仙遊観の眺

 

良い夢が見たいというのは昔も今も変わりません。松竹梅鶴亀模様夜着を纏って眠りにつけば、誰でも行けるめでたいところ。政宗公がこの地を仙台とした謂れは、漢の文帝が建造した壮大な宮殿の素晴らしさを讃え、中国の伝説の宮殿になぞらえて詠んだ詩から命名したと言われています。鳳凰の背に乗って夢の中を飛んで行くと見えてくる、龍に守られた都・仙遊観をイメージしてみました。

鉄分補給のプルーン入りこし餡のこなし製です。

原材料:北海道小豆 大手芒 砂糖 ササニシキの米粉 羽二重粉 プルーン /金箔

 

 

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春爛漫

 

秀吉主催の吉野山の花見に招かれた政宗公が詠んだ歌『たきのうへのはなよしの山 たきつながれにはなちれば いせきにかかる 浪ぞたちそふ』 吉野山の滝の流れに花がたくさん散ると、流されてきた花びらが積もって居堰はまるで白波がたっているよう

これから満開を迎える桜と、散りゆく桜をイメージした贅沢な菓子。

青えんどう豆入り桜餡の上用饅頭です。

原材料:大手芒 砂糖 つくね芋 上用粉 青えんどう豆 桜の花 桜の葉/銀箔

 

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瑞の宙 zui-no-sora

 

瑞々しく美しい宙から天子の現われる兆しあり。ほどなく鳳凰も、あの桐の木にやってきますよ。さあ楽しみですねえ。伊達政宗公の母・義姫。義姫はなかなか子宝に恵まれず藁にもすがる思いで出羽三山の湯殿山にて子宝祈願。祈願をした長海上人の眼に映った瑞の宙を表現しました。

伊達カラーの紫色の宙はハーブバタフライピーにレモンを絞って錦玉羹に、そして揺るぎのない繫栄の土台を黒胡麻羊羹で、2層のハーモニーをお楽しみください

原材料:大手芒 黒胡麻 砂糖 レモン バタフライピー 寒天 /金箔

 

 

 

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伊達なもてなし

 

美食家政宗公「少しも又、料理心のなきは、拙き心なり」と言うほどに「食」に対する強いこだわりがありました。人をもてなすに、皿数が多いのは無用で、名物や珍味よりも、亭主自ら料理して盛ることが最大のご馳走であると言っています。政宗公は、仙台城築城する際、「御塩噌蔵」という味噌工場を建てました。政宗公プロデュースのお味噌ということですね。政宗公だったらどんなおもてなしの菓子を作るだろうと想像して作りました。

仙台みそ特製あんのくるみ餅です。

原材料:大手芒 砂糖 上用粉 餅粉 葛粉 仙台みそ 胡桃 金胡麻 酒粕 日本酒 片栗粉 木の芽

 

 

こりゃめでたい!

改装工事のためお休みされていた仙台市博物館が4月2日よりリニューアルオープン!テーマは「福で笑おう」

仙台市博物館は仙台城三の丸跡地にあり、伊達家から寄贈された文化財の保管と展示、研究のために開館した博物館です。国宝の支倉常長像、重要文化財の伊達政宗所用具足・陣羽織など仙台藩の美術工芸資料など約9万点が収蔵されています。政宗公創造の仙台。仙台の歴史を肌で感じ、受け継がれた美を感じ取ることができます。

大切な資料を、大切に大切に保管できるようにと、博物館の心臓部の空調設備の一新、照明が作品に優しくなったという事と、見に来てくださる方に鮮明に感じ取っていただけるようにと、展示ケース全てに高透過ガラスを導入しています。カフェレストランやミュージアムショップも一新しているので楽しみですね☆彡

今回展示の目玉は仙台藩の美術工芸品、仙台城二の丸松の間のものと伝わる障壁画、『松に山鳥図襖』東東洋作。はみ出してきそうなほどの迫力ある作品です!仙台藩の婚礼調度品や、めでたい布団は豪華絢爛。めでたい鳥の『桐に鳳凰図』。ほっこりする展示は、仙台の土人形『堤人形』の布袋様などなど収蔵品の中から100のめでたい作品が楽しめます♪

仙台の情報誌Kappoさんでは、SNSで人気のbonさんとponさんが博物館の雰囲気に合わせたシックなスタイルで楽しまれたところが掲載されています!

見て、触って、遊べる仙台市博物館!足を運んでみてはいかがでしょうか?

まめいちのお菓子たちも博物館の再開館記念菓子としてKappoさんのWebでご紹介いただきます!お楽しみに♡

 

ひと月の和菓子 【2024弥生】

 

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私には夢がある!

3Ⅾ8K茶室のある和菓子の国を作って和菓子の楽しさや魅力を伝えたい。

和菓子は人生をも豊かにするという事を伝えたい。

和菓子からはじまる日本の伝統文化の広がりも伝えて行きたい。

 

 

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服わぬ者(まつろわぬもの)

自然のもつ本質的な姿未だ服にならざるものたち。後ろ戸の神「翁」に重ね舞台を生み出す。

刻み桜の葉とホワイトチョコと玄米あんのハーモニーのこなし製です

原材料:大手芒 砂糖 玄米粉 ホワイトチョコ 桜の葉 片栗粉

 

 

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Assemblage(アッサンブラージュ)

 

アッサンブラージュとは、組み合わせるということ。上手く組み合わさることによって誰も知らなかった世界が見えるのです。

菜の花と筍の上用饅頭に酒粕をあしらって蒸しました。

原材料:大和芋 小豆 菜の花 筍 砂糖 上新粉 デコポン ウコギ

 

 

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natural(ナチュラル)

ナチュラルとは、地球の声に耳を傾けることそしてそれを受け入れること。

美味しいキウイが手に入ったのでシャルトリューズを少し入れてキウイの錦玉羹を作りました。

原材料:キウイ 砂糖 薬草酒シャルトリューズ 水飴 寒天

 

 

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佐保姫の袂

日本の春を司る女神。霞の衣を織り、柳の糸を染め花を咲かせる女神。

柔らかいつぶあんの蓬餅です。

原材料:北海道小豆 砂糖 白玉粉 蔵王蓬 片栗粉

 

 

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大島桜の桜餅

大島桜は3月から4月、5弁の白い花をつけ淡い甘い香りがします。染井吉野などの多くの園芸品種を生み出した桜です。このさくらの葉っぱを塩漬けにしておいしい桜餅を作ることができます。塩漬けにした葉の独特な香りはクマリンという成分で脳も体も癒される効果があるのだそうです。

六つ割道明寺のなめらかさと、すっきりとしたこし餡、桜の葉の塩味と共にお楽しみください。

原材料:小豆 道明寺 砂糖 大島桜の葉

 

 

富山で感じてきたこと

夢を叶えるためには、その道で成功されている方からお話を聞いたり見たりする事で、より夢へグッと近づくという事なので、富山へ研修旅行へ行ってきました。おふたりの女性起業家、青山紀子さん相澤めぐみさんとまめいちのコンサルタント浅木哲弥さんでの4人旅。

 

Healthian-wood 立山のヘルジアン・ウッド

社長の有難いお話をお伺いしてきました 。ここは、和と洋のハーブ の香りを感じながら、食、宿泊、スパとで、心とカラダが求める本来の姿に気がつかせてくれるところでした 。美味しいお料理とハーブのドリンクとのペアリングは驚きの連続。キウイと蕗の薹のノンアルコールカクテルが忘れられません。社長の研ぎ澄まされたバランス感覚に私の心はキラキラしました。

ひとつひとつ丁寧に、自然の声、宇宙の声に耳を傾けながら応えていく大切さを学びました。

 

株式会社白岩

リシャール・ジョフロワ。ドンペリニヨンの5代目醸造最高責任者28年にわたって伝説のメゾンを率いた。そして、彼は日本酒の物語に新たな一章を刻もうとしている。白岩は自らの蔵で伝統的な酒造りを行うと同時に、アッサンブラージュという新たな手法を用いる。

株式会社白岩の小杉さんに丁寧にご案内いただきました 。一歩蔵の中に入ると、もう芳醇な香りに包まれトロンとしてくる。 隈研吾さんの建築スッキリとしたでも、とことんこだわり抜いた建物。そして、隅々まできれい 試飲させていただき、あまりの美味しさに、和菓子とペアリングしたくなり、ついついIWA5を2本購入してしまいました。 IWA5は フルーティーな中にとろみと心地良い酸味。お洒落なお料理に合う日本酒。凄いオススメです。

社長の想いを情熱を持って伝える小杉さんという人がいることが心にしみました。

 

高松太一郎氏アトリエ

フランスの高級ファッションブランド「ディオール」のパリのアトリエで、オートクチュールを仕立てていた高松太一郎さんのアトリエにお邪魔してきました 。太一郎さんとってもやーさしーい穏やかなオーラで出迎えてくださいました。パリコレとかのお仕立てもされていて凄いお方。これがいいという価値観は本当にそうなのかという思いがあったそうで、その中、日本古来の素材との出会いがあり、作品を産み出されておられるそうです。太一郎さんの作品に触れてみると、着ているのに着ていない 脱いだのに脱いでいない。なんだろう、天女の羽衣か。今までにない経験をしました。

私もいつか和菓子作家服を作ってもらおう。

 

松井機業

450年続く城端絹を、唯一受け継ぐ機屋の代表松井紀子さんに会いに行ってきました。絹への愛がひしひしと伝わって来て、お話を伺いながら涙が止まらなくなってしまいました。お蚕さまの命とひきかえにいただいている絹糸を大切に、一本たりと無駄のないように大切にとおっしゃっていたのがグッときました。ふと、自分の菓子づくりに置き換えて、大地の恵みに感謝する事をハッとさせられました。

私もいつか和菓子作家服を松井さんの絹で太一さんに作ってもらおう。

 

ひと月の和菓子 【2024如月】

 

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源氏物語を読み解いていると、香りの描写が多いことに気がつきました。

今月は香り、匂いについて深掘りしていきたいと思います!

 

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にほひ

香り、「にほひ」とは周囲に余韻のように広がっていく様をあらわす言葉で生命力や命の源をあらわすのではないかとも考えられると、有斐斎弘道館の濱崎館長の記述を読みました。

和菓子にも「にほひ」と呼ばれる部分があります花の細工であれば、花粉に見立てる部分の事です。可愛らしい中に、力強い生命力を表現したいと思い、何になるかわからない何かの生命をイメージしてみました。

白餡とこし餡の合わせ餡をこなしで包み「にほひ」をあしらいました。

原材料:大手芒 砂糖 北海道大納言 干し梅 ササニシキの米粉 羽二重粉 かたくり粉

 

 

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馥郁 ふくいく

梅の香りは人を優しく包みます。きっと何か不思議を隠している。梅の木の近くで深呼吸すると、春が来たと細胞にまで行き渡り心が開放されます。

優しい春の穏やかさを、ハイビスカスとサフラワー入りの梅酒の錦玉羹と、白胡麻の羊羹の2層仕立てでイメージしてみました

 

原材料:大手芒 砂糖 梅酒 白胡麻 ハイビスカス サフラワー 練乳 寒天 水飴

 

 

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椿餅

椿餅は日本最古の餅菓子と言われています。源氏物語の第34帖「若菜上」源氏の六条院での蹴鞠の会の後、若い人たちがはしゃぎながら取って食べている甘いもののひとつとして椿餅が登場しています。紫式部も食べたかしら?椿餅をおやつにして、源氏物語の世界に浸るなんていかがでしょうか。贅沢なひとときとなることでしょう。

北海道大納言のこし餡を道明寺のお餅で包み、椿の葉ではさみました。

 

原材料:北海道小豆 砂糖 道明寺粉 /椿の葉

 

 

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初音

鶯は、春を告げる鳥。春告鳥。古くから鶯の鳴き声は愛でられてきました。秋から冬にかけては「チャッチャッ」と「笹鳴き」と呼ばれる鳴き方をします。暖かくなってくると「ホーホケキョ」と美しく鳴き春の訪れを告げるのです。うぐいす餅は、もうすぐ暖かい春がやってくるんだなぁと嬉しい気持ちにさせる菓子のひとつです。

北海道大納言のつぶ餡を求肥のお餅で包み、青ばたきなこをまぶしました。青ばたきなこ特有のフレッシュな香りとともにお楽しみください。

 

原材料:北海道大納言 砂糖 白玉粉 青ばたきなこ

 

 

源氏物語と香り

有斐斎弘道館『一席一菓』の菓子展で、夢枕獏さんの小説 陰陽師『菓子女仙』から和菓子にさせていただくという、贅沢な経験をさせていただきました。

(この菓子展は2月12日まで開催しております。私の作品も2種展示していただいておりますので是非とも足をお運びください!)

白梅の香りがテーマの物語。

「梅が匂っている、わずかな風の中にも、ほのかな甘い香りが含まれていて、息を吸えば、肺から血の中にまで、優しいその匂いが溶けてくるようであった」という出だしからはじまります。風にはいくつもの層が重なっていて、層によって、微妙に匂いの濃さが変化する。その匂いの濃淡には、あわいほのかな色までついているようであった。」と梅の香りには幾つもの層になっていて、色までついていると表現されています。

香りの歴史は、仏教の伝来とともに日本に持ち込まれました。日本最古のお香の記録は、『流れ着いた流木を薪に火をくべたところ得も言われぬ香りが漂った』と、日本書紀に記されています。奈良時代になると香りは、魔除け、厄除け、防虫などの目的で使われ、平安時代になると日常生活のためのお香として取り入れられてゆきます。平安時代の貴族にとって身につける香りはとても重要で、男女ともにひとりひとり自分の香りを持っていました。顔が美しいということより、香りの良い女性は美人とされており、美の基準でありました。自分のオリジナル薫物を創作することは平安貴族にとって、教養やセンスの良さ、財力を表現するものでもあったのです。

源氏物語の中にも、念入りにお香を調合するシーンが見られ、香りの描写が多く登場します。

これは、香りが重要だった時代ならではの、源氏物語を虜にさせる為の五感を使った紫式部の執筆テクニックではないか⁉そんな風にも思うのです。読み手に香りを想像させることで、より物語の中に引き寄せ、読み手の感覚とリンクさせることで更にワクワクさせ物語の世界に引きずり込んで続きが読みたいというふうに物語の虜にした。のではないだろうか⁉それを狙ってやっていたのか自然にそうしていたのか、天才であることは間違いありませんので。はい。

現代、香りのつかないお線香、香りのつかない柔軟剤と、無臭が良いとされるムシューダの傾向にありますが、自分の香りを作って楽しむのもまた良いのかもしれませんね♡

ひと月の和菓子 【2024睦月】

 

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今年の大河ドラマは「光る君へ」。

1000年の時を超えて読み継がれる『源氏物語』の作者 紫式部の人生を描くものとなっております。

 

金龍

2024年がスタートいたしました。お正月の地震により被災された方々に和菓子の力で何かしたいと、この菓子の売り上げの一部を寄付したいと考えております。「辰砂」という鉱物から着想を得て、この菓子を朱色にいたしました。古代から魔除け厄除けの力があるとされる鉱物―。朱色の力を金龍が運ぶ様子をイメージしました。

レモンピール入り黒ごま餡のこなし製です。

原材料:北海道小豆 砂糖 黒ごま レモンピール ササニシキの米粉 羽二重粉 寒天 金箔 

 

和の輪

宮中歌会始。今年のお題は和菓子の『和』。今年も大切な進化の一年になることでしょう。『和』は調和、平和、そして和睦。和は輪輪とつながって ぐるりとみんなつながって笑顔いっぱいになりますように。

黒豆入りのほんのり藻塩の効いた白餡を道明寺のお餅で包み甘く炊いたごぼうの輪切りを飾りました。

 

原材料:大手芒 砂糖 ごぼう 黒豆 道明寺 藻塩  

 

源 ~光る君へ~

何事も源をたどるのは面白い。知ろうとすれば知らなかった世界が見えてくる。でもそれは、知ろうとしたから見えたのであり知ろうとしたから学べるというところにもつながってゆく。何事にも恐れず源を知ろうとして見てゆこうこの現世で、この自分で感じられるのは良いも悪いも今だけなのだから。

源氏パイ入りの黒糖ビターチョコ羊羹の上に、蜂蜜錦玉羹と練乳錦玉羹を流しました

原材料:北海道大納言 砂糖 黒糖 ビターチョコ 源氏パイ(小麦粉 マーガリン 砂糖 食塩 香料、カロテン色素) 練乳 スキムミルク 寒天 水あめ 金箔

 

花びら餅

平安時代の宮中で行われた新年行事、『歯固め』の儀式を由来とする菓子です。丸い白餅に甘く炊いたごぼうと白みそ餡をはさんで二つ折りに包んだ和菓子です。お餅の食感、白味噌の塩梅、ごぼうの香りとやわらかさを楽しんでください。

今年も心を込めて真剣に作らせていただきましたどうぞご賞味ください。

原材料:白玉粉 上新粉 大手芒 砂糖石野の白みそ ごぼう 黒糖 片栗粉

 

 

源氏物語

源氏物語は、藤原道長というパトロンがいなかったら完成はなかっただろうということを知りました。ところで?源氏物語って源氏ですよね?藤原道長って藤原氏ですよね?藤原氏物語じゃないんだ?

なぜなぜ~

藤原道長は、平安時代の中期を生きた貴族で政治家です。名門貴族の藤原北家(ほっけ)に生まれ、出世を重ねて最高権力者となりました。藤原氏は「大化の改新」(645)で功績のあった中臣鎌足(なかとみのかまたり)の息子・藤原不比等(ふひと)の子孫です。

ということはやはり、なぜ源氏物語なのかが不思議です。

源氏とは、そもそもなんなのだろう?んとんと…源氏とは、皇族が臣下の籍に降りる「臣籍降下」の際に「源」の氏を授けたことにはじまる、賜姓皇族(しせいこうぞく)のことをいいます。つまり、天皇の子孫の一族のことです。平安時代は一夫多妻制をとっており、中でも嵯峨天皇はかなり多くの子供を残したようです。しかし、全ての子供の生活費を天皇家の財政でまかなうことができなくなりました。その解決策として、皇子を臣下の籍に下ろし、一番上の地位を意味する「源」の姓を与えました。それが源氏のはじまりです。((なるほどなるほど))

嵯峨天皇【第52代天皇】→財政面の悪化から極端な軍縮→大規模な戦乱のない平和な時代→その一方→軍縮の影響で治安悪化し盗賊や海賊が増える→農民困窮する→海賊になる→農民がいなくなる→人がいなくなる→税収が集まらなくなる→財政苦しくなる→嵯峨天皇ピンチ→有力貴族が力をつけていく

何らかの動きがあり、源氏の身分の宇多天皇【第59代天皇】が急遽、天皇に即位→宇多天皇の母親は渡来系(雄略天皇【第21代天皇】の頃百済経由で新しい技術と知識を持つ渡来人を呼び寄せている)天皇に即位する予定のなかった宇多天皇。その背景には最先端の大陸文化を持って日本にやって来ている渡来人の影響が大きく関係しているのだろうと考えられます。源氏の身分の宇多天皇には渡来人というパトロンがいたということであります。

宮道弥益(みやじのいやます)の娘の列子と藤原高藤の間にできた娘の胤子と宇多天皇は結ばれ、醍醐天皇(源維城)【第60代天皇】が生まれました。

宮道弥益は、陰陽寮で漏刻係(水時計で時間を計る仕事や税収監査の仕事をしていました) 醍醐天皇は宮道弥益の館があった所を後にお寺にしている((ということはどこか陰陽師としての不思議な力を感じますです…ワクワク)) 宮道弥益の館の前には八幡宮を築いており、そこには藤原高藤の墓と藤原定方の墓があります。藤原定方は宇多天皇に嫁いだ胤子の兄であり、この人物の血が紫式部につながっています。

陰陽師.宮道弥益を通じて、源氏の身分から天皇になった宇多天皇と醍醐天皇。陰陽師.宮道弥益の血を引く紫式部。源氏の娘を妻にしている事や、武力面や経済面において源氏に守られていた藤原道長。((なるほどなるほど))

そういう背景があるから【源氏と仲良し】→【源氏物語】という事なのですね。しかしながら紫式部さん陰陽師の血を引いているとは面白いです。大河ドラマ紫式部役の吉高由里子さん、藤原道長役の柄本佑さん、最近さらに魅力を増しているお二人に注目です(*´▽`*)♡

2024-01-12 | 日々つれづれ

1月のお知らせ

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・1月30、31日は臨時休業をさせていただきます。

・花びら餅の販売は1月24日で終了となります。

・1月28~30日京菓子展へ参加いたします。

詳細はこちらをご覧ください。

京菓子展 一席一菓 ~あつらえのかたち~ – 和菓子 まめいち (wagashi-mameichi.com)

 

京菓子展 一席一菓 ~あつらえのかたち~

京菓子展「一席一菓 あつらえのかたち」に参加いたします。

1月28日29日30日の3日間

夢枕獏さんがこのイベントのために書き下ろした小説のお菓子を作って京都でお待ちしております。

 

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ひと月の和菓子【2023 師走】

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わくわくのクリスマス☆彡そして

わくわくの正月事始め

クリスマスがわくわくするのはわかるけど正月事始めっていったいなあに?

ではでは、正月事始めの謎に迫ってみましょう~。

 

ゆく年の感謝餅

2023年最後の日までカウントダウンがはじまりました。今年はどんな一年だったでしょうか。あんなこと、こんなこと、あったでしょうか。

全ての経験が血となり肉となり、やがて力となるでしょう。どんなことも、なかなかひとっ飛びというわけにはいきません。

うさぎさんのようにぴょんぴょんとなだらかに段階を踏んで、進んでこられた一年だったでしょうか。ゆっくりだけれども見える景色は変わってきている。それがうさぎ年なのかもなどと思ったりして…。

とても楽しい一年でした。感謝の気持ちをたっぷりと込めました。

北海道小豆のこしあん入りの道明寺のお餅。うさぎさんの大好物の人参と縁起の良い南天の葉を飾りで一年を締めくくります。

原材料:北海道小豆 砂糖 人参 氷餅 /南天の葉

 

 非時香菓 ときじくのかぐのこのみ

お正月飾りの鏡餅の上にのっている果物は、みかんだとずっと思っていましたが、橙(だいだい)という果実だそうで、みかんは橙の代用なのだそうです。

橙の実のなる特性が、熟した果実をつけたまま、次の新しい果実を実らせるということで、子孫が代々繫栄する縁起の良い果実として用いられています。

なぜ一番のメインである、神様が鎮座される鏡餅の、スポットライトをあびるど真ん中に、橙が乗っているのだろうか。

我らの菓祖神・田道間守が常世の国からの持ち帰った不老長寿の実【非時香菓】を思っていました。橙の代用でみかんなら、非時香菓の代用で橙だったりしてなんて妄想してしまいます。

まめいち特製非時香菓果汁と黒糖の二層の羊羹に仕上げました。

原材料:温州みかん 柚子 檸檬 オレンジ 黒糖 砂糖 北海道小豆 寒天 ゆきのした

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鎮座のカシス

神様に極上の座り心地を体験していただきたく。高反発かつふわふわに仕上げました。お召し上がりいただくとあまりの心地よさに長居してしまうお椅子をご用意させていただきました。

カクテル チンザノ・カシスの酒言葉は【難問にも円満の方向へ向かう挑戦者】わたくしまめいち、この言葉を吞み込みたい!常に挑戦者でありたいという思いを込めて作りました。

イタリアのお酒チンザノベルモットとフランスのお酒クレームドカシスの羊羹にほんのりと柚子の酸味の淡雪でちょっと大人な羊羹に仕上げました。

お子様には内緒でお召し上がりください。

原材料:チンザノベルモット クレームドカシス カシスピューレ 卵白 柚子 砂糖 大手芒 寒天 水あめ /金箔

 

くる年への蟠龍

ぴょんぴょんと力を蓄えましたうさぎ年。来年はその蓄えた力を発揮する年です。やってくる辰年の龍の背中に乗る必要があるのですが、なんてったって通常速度が100キロ。本気を出せば時速21万5000マイル!宇宙船最大速度よりちょっと早いくらいです。

乗り降りの際にスピード落としてくれても、せいぜい60キロ。そんなスピードで飛んでいる乗り物に乗れるわけがありませんから、来年に向けてスタンバイしている龍の背中にもう乗っておいた方がいいんじゃないかって話!

かしこいぞ!まめいち!

来年の辰年に向けてスタンバイOK!ドアップした龍神様を模様に、クコの実と松の実入り白あんのこなし製です。

原材料:大手芒 砂糖 クコの実 松の実 ササニシキの米粉

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お正月に向けて

お正月事始めって、お正月気分でまったりしていいよってことですか~(*´▽`*)♡

おいおいまめいちさん!いやいや違いますよ!

「正月事始め(しょうがつことはじめ)」は、元々は旧暦12月8日でした。

 

江戸時代に入ると、12月13日に変わっていき今に至っています。

この日は、「鬼宿日―きしゅくびー」といって、とても運気の良い大吉日なのです。

 

昔からお正月の準備を始める日として、おせち料理を作るための薪や、門松に使う松を山に取りに行っていました。

それから、一年間にたまった家の中の汚れを落とす「煤払い・すすはらい」を行い、年神様をお迎えする準備も始めていきます。

(地域によっては今でも12月8日を正月事始めとしているところもあるそうです。)

現代、年末に行われる大掃除の由来となっている「煤払い」ですが、歴史は古く、平安時代の宮中行事だったといわれています。

 

なんと!その「煤払い」平安時代の法律についてまとめた書物『延喜式―えんぎしきー』に、どのような手順で行うのか詳しく書かれているのだそうです(゚д゚)!

ただ単に掃除をするというのではなく、厄払いの意味が強く込められた儀式だったということです。

大掃除の本当の役割は、「一年間の厄を祓い除け、清らかになった家に門松や鏡餅など縁起物を用意して年神様を迎える準備をする」ということなのです。

 

正月飾りはいつから飾って良いのですか?(*´▽`*)?

 

12月13日の正月事始めから飾り始めるとされていますが、現代ではクリスマスツリーなどが飾られているのでクリスマスが終わった26日から28日に飾るというお宅も多いようです。

正月飾りを飾る日には、NGデーもあるので要注意です!

 

  • 12月29日:2と9で、二重の苦しみと考えられており、縁起が悪いとされています(肉の日でもありますので考えようだとは思いますが、人というのは悪い考えに引っ張られがちなので、致し方ありません)
  • 12月30日:旧暦では大晦日に当たるため、一夜飾りとなり、年神様に失礼に当たるためNGです
  • 12月31日:現代の大晦日に当たるため、一夜飾りとなり、これもまた年神様に失礼にあたるためNGです

 

正月飾りを飾るのにうってつけな『ラッキーデー』もあります。それは、末広がりを意味する「八」のつく日、28日です。縁起が良いとされています。

 

正月飾りっていろいろあるけど、鏡餅って飾った方がいいのですか?(*´▽`*)?

まめいちさん(激おこぷんぷん丸<`ヘ´>!!!) 正月飾りを飾る理由を教えますよ!

  • 門松は、神様に来てもらうための目印です。
  • しめ飾りは、煤払いをし、神聖な場所ですよと、神様へ伝えるアイテムです。
  • 鏡餅は、我が家にやってきてくださった神様の居場所です。

鏡餅がなかったら、せっかくお越し下さった神様が、座るところがなくて早々にお帰りになってしまいます。

ゆっくりと寛いでいただくための依り代なのです♡大切ですから飾ってくださいね♪

12月のスケジュール

師走

イートインについて

11-12月のイートイン和菓子は少し変則です。

パフェ モンブランの鉄人は12月も引き続きお召し上がりいただけます。

和菓子「吾唯知足」は11月30日で一旦終了です。

12月1日~25日はクリスマスの和菓子

12月26日-27日は「吾唯知足」を再びお作りいたします。

 

クリスマス和菓子ケーキのご予約開始

クリスマス和菓子ケーキ(お持ち帰り用)のご予約を12月1日~承ります。

こちらはイートインの和菓子を少し大きくしてお二人様で召し上がれる位のサイズになります。

受渡しは12月23日、24日となります。

ご予約は「店頭」又は「お電話」のみで承ります。

 

お正月お福籠のご予約開始

お正月に販売するお福籠のご予約を12月1日~開始いたします。

三種類のサイズの籠でご用意する予定です。詳細は後日ご案内いたします。

受渡しは1月6日~8日の3日間

ご予約は「店頭」又は「お電話」のみで承ります。

 

大晦日の特別営業

12月31日は「粒あん」と「まめいち珈琲」のみ販売いたします。

10時~粒あんが売切れ次第終了です。

この日は珈琲の試飲をご用意しております。

 

年明け

2024年1月6日(土)より通常営業。

1月6日~8日 お福籠受渡し

 

年末年始のお休み

2023年12月28日~2024年1月5日

※12月31日は上記特別営業日

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

イートインお菓子のお知らせ

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11~12月のイートイン和菓子

いつもご覧いただきありがとうございます。

定禅寺通店になってからイートイン和菓子は2か月ごとに新作をお出ししております。

今回は変則となり、11月30日で「吾唯知足」は一旦終了です。

※パフェは12月も変更はありません。

12月1日~25日はクリスマスの和菓子をお出ししますので、その期間中は「吾唯知足」はございません。

但し、12月26日、27日の二日間だけ「吾唯知足」を再度お作りいたします。

11‐12月のお菓子につきましては期間にお気をつけてお越しください。

※後ほど12月のカレンダーでスケジュールをお知らせいたします。

 

11~12月のイートイン和菓子(12月は26、27日の二日間のみ)

吾唯知足

世界遺産である京都龍安寺の石庭をイメージした8周年記念のお菓子。

柿はあん入りの黒ゴマ羊羹掛けです。添えている熊手できなこ砂糖に思い思いの枯山水を作ってお楽しみいただける遊び心のあるお菓子をお作りしました。

20231115

 

11~12月のイートイン フルフル寒天パフェ

モンブランの鉄人

まめいちの夢の一つに「道場六三郎さんのようになりたい」というものがあります。現在92歳ですが今も現役で料理の楽しさを発信しておられます。

そう~登る山はモンブランの如く高く!山頂からの眺めはどんなのだろう~

熊本県の栗あんを贅沢にモンブランあんとして絞り、マスカルポーネ生クリーム、ポン菓子、れんこんプリン、キセツさんの蔵王ミルクジェラート、京都一保堂さんのほうじ茶フルフル寒天、シナモンジンジャーの煮林檎、飾りに銀杏、しめじ、紅葉、縁起の良い南天の葉、未来が見通せるレンコンチップ!これはもう最強鉄人モンブランパフェと言えよう!

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20231111

 

 

スタッフ募集のお知らせ

従業員募集焼菓子

和菓子まめいちでは焼菓子製造スタッフを募集しております。

週5 日 8時から17時まで働ける方

1時間の休憩有ります

時給930円〜

交通費は要相談

雇用保険有り

社員への昇格も頑張り次第

3か月の試用期間有り

 

スタッフ募集についてのお問い合わせはお手数ですがお電話にてお願いいたします。

022-302-4720

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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