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2020-11-15

ひと月の和菓子【2020霜月】

20201101

テーマ 「仙台藩第五代藩主 伊達吉村公」

2015年オープン以来、皆様に支えられて11月15日で5周年。心より感謝申し上げます。

この日は伊達政宗公の元服の日にあたるため「仙台の和菓子屋と言えば まめいち!」と言っていただけるように願いを込めました。

お客様の美味しい笑顔に会いたくて、日々精進日々前進がんばります!これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!!

 

圓満 -enman-

この菓子は、お客様にお手伝いいただいて成立する菓子です。「円満」とは「笑顔」ということ。羊羹の部分が鏡になっておりますので、ご自分の笑顔を映してからお召し上がりください。

原材料:砂糖 北海道小豆 黒糖 みじん粉 寒天 米飴

 

開心珠 -kaishinjyu-

鳳凰の好きな食べ物は希望に溢れているところ、嬉しさに溢れているところに産まれる珠。あなたのところにも鳳凰はいつでも現れます。希望を胸にしていれば。

原材料:大手芒 砂糖 紫芋 クリームチーズ ラズベリー 白石産ササニシキ米粉 白玉粉 /金箔 銀箔

 

亥の子餅 -chototumoushin-

伝統行事菓子

亥の月の亥の日の亥の刻に「亥の子祝い」をします。子供をたくさん産むイノシシにあやかってイノシシのお菓子を食べて子宝に恵まれますように。収穫祝、無病息災を祈るお祭りです。

亥の子の祝いと同じ日に、こたつ開きや炉開きも行われます。亥は陰陽五行説で「水」にあたるので「火」に強いという事から火事にならないとされているからです。2020年は11月4日(水)21時から23時です。

原材料:北海道小豆 砂糖 栗 白玉粉 黒胡麻 片栗粉

 

和菓子調査隊まめいち

5周年の『5』仙台藩の『5』といえば!第五代仙台藩主 伊達吉村公!

仙台藩財政難の大ピンチの時に抜擢されました。火の車どころか燃えかすになってしまいそうな仙台藩の財政を立て直した「中興の英主」(中興とは、衰えていたのを再び繁栄させること)と言われています。吉村公は、他に書、絵画、和歌など文学面にも優れていました。おおうんうん!何だか気になってきましたゾ!和菓子調査隊まめいち出動です!!!

 

2020.10.28.

7:00amあおば通仙石線到着!まずは、【松島・瑞巌寺】に向かいます!なぜかと言いますと、瑞巌寺の上段の間に「円満」という額が飾られているのですが、それは吉村公の筆によるものなのだそうで、どんな思いで「円満」と書かれたのか見て感じようと思います!

 

9:00amちょっと歩くと【松島・観瀾亭】に到着!こちらにも御座の間の床の間に、吉村公の筆による「雨奇晴好」と書かれた額があります。お抹茶と和菓子のセットを注文して、海を眺めながら一服♪吉村公も眺めたのかと思うと不思議な気持ちになり、当時の会話が聞こえてきそうです。

吉村公「いつも気苦労かけてすまない冬姫、今日は日頃の罪滅ぼしじゃ。ゆっくりさざ波を眺めて寛ぐがいい」

(まめいちの妄想炸裂)

 

11:00amここからは取材の方々と合流!

まめいち密着取材っす!

KHBニュース番組『チャージ!』THE密着

※11月6日放送予定!

【塩釜・丹六園】に到着!「志ほがま」という落雁のお店です。なななんと!ご先祖様が仙台藩の御用菓子を作っていたそうです。藩主が「志ほがま」を召し上がった記述が残っていて、当時の配合を調べて今に伝えています。その落雁は、なめらかな表情でふわぁと紫蘇の香り、すう~とくちどけ。とっても美味しいです。

まめいち脱帽です。落雁って材料がシンプルなだけに本当に難しいんです。「志ほがま」の美味しさに近づけるよう精進あるのみ!!!

次の移動先は【仙台市博物館】超ラッキーなことにロケカーに乗せていただいての移動(´艸`*) いつもだと、歩く、走る、バス、電車だから、凄い時短でござりまするぞ。

 

2:00pmロケカーは瞬間移動のごとく【仙台市博物館】到着!仙台市博物館では、11月23日まで『仙台藩の絵画』特集展示が楽しめます。吉村公の絵は6~7点もあります。

Wikipediaでお会いしていた自画像の吉村公の本物にお会いでき、ワクワクはマックスとなりました!奥の方にひと際際立つ三枚の掛け軸。吉村公作の「鳳凰図」!三枚とも特徴の違う鳳凰が描かれています。

ずーーーーーーーーっと

じーーーーーーーーーっと見ていると

「おや?」なにか同じものを見ている!そう感じました。そのナニカは掛け軸には描かれていないのですが、右の掛け軸と真ん中の掛け軸の間に、ナニカがあるように思えて仕方ないのです。(※実物を見ていただければ何を言っているのか、お分かりいただけると思いますので、GoTo仙台市博物館!)

仙台市博物館の室長さんのお話「鳳凰は、理想の君子が位に着くと現れるといわれているんですよ。その鳳凰を、吉村公はどんな思いで描いたのでしょうね。自分への戒めもあったのかもしれませんね…。民の平和を心から願って自ら行動して改善していった、真面目でマメな、あらゆるところに気配りをする抜かりない人でしたからね。」

その話を聞いて、瑞巌寺にある「圓満」(円満)という文字。皆が円満で笑顔でありますように。と願いを込められたのではないかと、ふと思いました。

 

4:00pmまたまた瞬間移動ロケカー!

(※ドラえもん風にお読みください)

【宮城県美術館】に到着!『東山魁夷展』私の修行先、京都の老舗菓子店 老松さんのりさちゃんから「和菓子を創作する時、化学反応が起こると思うので、是非とも見に行ってくださーい!」と券をいただきました!凄い刺激剤になりましたヽ(^o^)丿☆彡

 

6:00pm夜は伊達忍者の蒼月さんの隠れ家【Tiki-Potoチキポト】に到着!はじめは、伊達家のお勉強会。お酒が入ると、蒼月さん「5周年を迎えて、まめいちさんのこれからどうしていきたいのかを紐解いて行きましょう!」美味しいお酒とおつまみと楽しい時間はあっという間!

気がつけば2020.10.29.シンデレラが帰る時間。

蒼月さん!感謝!感謝!続きをまたよろしくお願いします~♪

 

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