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2023-10-18

ひと月の和菓子【2023 神無月】

20231001

今月のテーマ「不思議の国のマメス」

不思議の国に 迷い込んだら どうしよう…

先月の事なのですがね。ちょっと不思議な事がありまして、不思議な事ってあるもんだなーと感心してましたら、不思議な国のアリスという物語の世界に迷い込んでしまいました…。

 

白雪のティータイム

白雪姫が美味しそうに食べていたのは宮城県育成のりんごサワールージュ。酸味と甘味のバランスが絶妙です。

京都の食材専門店美濃与さんの風味と美しさの奇跡の白小豆:白雪大納言かのこ豆をたっぷりと味わっていただきながら、サワールージュの美味しい酸味をお楽しみいただき、京都一保堂さんの極上のほうじ茶の羊羹とのハーモニーを楽しんでいただけます。

たくさんの物語を味わうような贅沢な和菓子です。

アフタヌーンティーのケーキのひとつのようなイメージでおつくりしました。

 

原材料:白雪大納言かのこ豆 砂糖 サワールージュ 極上ほうじ茶 大手芒 オレンジ 寒天 

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瑞夢

良いことの兆しに見る夢の事を「瑞夢」といいます。

瑞とは五色の色を持ち神に選ばれし者のところに現れるとされています。その瑞の神に与えられた良い兆しの夢とはなんと素敵な夢でしょう。見れるものなら見てみたいですよね。

そこで瑞夢を見るための方法をひとつご伝授いたしましょう。

寝る前に、アーユルヴェーダ方法で作った手づくり白湯(作り方は先月の和菓子のページに記載しております。)をゆっくりとすすります。

そしてお布団に入ったら「今日もいい一日だった」と声に出して眠りましょう。瑞夢への扉が開きます。

 

原材料:北海道小豆 砂糖 大手芒 国産栗 紫芋 ササニシキの米粉 羽二重粉/金箔

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スーパーきびだんご

桃太郎のお腰につけたきび団子はおばあさんが強くて優しい子になって欲しいと念力を込めて作った団子(もしかしたらおばあさんは魔法使いだったかもしれません…)。

おばあさんの願い通り桃太郎はきび団子を食べ、強い子になり仲間をたくさん増やして偉業を成し遂げます。

まめいちばあさんがこさえましたスーパーきびだんご!おひとついかがですか!

かぼちゃじゃがいも玉ねぎ餡をきびだんごで包みました。

 

原材料:高きび 餅粉 うるち米 砂糖 かぼちゃ じゃがいも 玉ねぎ 大手芒 バルサミコ酢 かたくり粉

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栗しぼり

熊本県産の栗100%の栗餡に米飴のやさしいコクを練り込み、きゅっと絞った贅沢な秋の実りです。

 

原材料:熊本県産栗 砂糖 米飴

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『不思議の国のマメス』

さぁ!今日も張り切って和菓子を作るぞー!とお店に出勤してきたマメス。

すると、お店の中を小川が流れていました。

小川の向こう側に忙しそうなポケット付きのチョッキを着たウサギが「まずい!まずい!遅刻だー!」とひとりごとを言って走って行ったので追いかけようとしたら、その小川はどんどんどんどんかさを増し、マメスはどこまでもどこまでも流されてしまいました。

 

大きな大きな扉に辿り着きました。その扉には「開けて進め」と書いてあります。

自分の体が小さいのだとマメスは気がつきました。 マメスは思いました。

「不思議の国のアリスでは、eat me と書いてあるお菓子を食べると体が大きくなったり小さくなったりしていろいろ自由がきくんだったわ!体が大きくなる何か食べていいものないかしら?体が大きくなれば、この大きな扉も開けられるのではないかしら!」

 

何か食べ物がないか探していると、白雪姫というお姫様が真っ赤なリンゴを美味しそうに食べているところに出くわしました。

「白雪姫さん!そのリンゴ食べて大丈夫なんですか?毒リンゴじゃないんですか?」

すると白雪姫は言いました。

「このリンゴはね、サワールージュと言って宮城県育成オリジナル品種の酸味と甘味が絶妙のとっても美味しいリンゴなのよ。おひとつどうぞ♪」

そのリンゴを食べるとまあなんと美味しいリンゴなのでしょう!

 

マメスの体はどんどんどんどんどんどんどんどん大きくなり、途中、豆の木を登っているジャックという少年にであったのですが、豆の木と思ってるかもしれないけど、それはかぼちゃの木なんじゃないかしら?と思い教えてあげようかと思いましたが、どんどんどんどん大きくなり、気がついたらそこは雲の上、このままだと宇宙まで行ってしまうのではないかと思ったら、急に悲しくなり泣いてしまいました。

「泣いてたって仕方がないけど、今は泣きたい気分なんだから泣かせてちょうだい」

と泣いていると、その大粒の涙は豪雨となってしまいました。

 

その豪雨の中、きびだんごを配っている青年が通りがかり、これを食べれば元気になるよと言って、マメスの口にきびだんごをポーーーん豪速球OOTANI―――☆とばかりに投げてくれました。

 

そのきびだんごがあまりにも美味しかったものだからマメスはおもわず歌ってしまいました

「もーもたろさん桃太郎さんおこしにつけたきびだんごもひとつわたしにくださいな〜」

その途端、体が大きくなるのをやめたかと思うと、今度は急激に小さくなって、親指くらいになってしまいました。

「大きな扉の前で大きくなったり小さくなったりしているだけではいつまでたっても大きな扉が開けられないじゃないの!」

その時マメスの涙で水かさを増した川が扉の鍵穴まで水位が上がっているのに気がつきました。

 

そこを丁度お椀にのった一寸ほどの青年がやってきました。

コレはチャンスだと思ったマメスは迷わず

「すいませんそこの鍵穴を抜けて扉の向こうに行きたいの!のせてくれないかしら!」

と言って、お椀にのせてもらい扉の向こうに行く事ができました。

 

やったーーーーーーーと思ったら

ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる急に眠くなり、眠くなったなと思ったら目が覚めました。

………マメスは夢を見ていたのでした。

 

お店の中が水道管の水漏れにより水浸しになっていたのでした。

水道管を新しいものと交換してもらい、再出発であります!めげてなんていられません!

 

不思議の国のアリスのアリスから立ち向かう勇気をもらいましたから!

お店を守るため私の宝であるスタッフを守るため火災保険には入っておいた方がいいのだなという良い経験となりました。

 

人生いろいろな事があるけれど、本当にたくさんの人に支えられているんだから大丈夫!

和菓子まめいちは前進あるのみよ!

 

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