今月のテーマ:フェルメール
2022年10月8日(土)~11月27日(日)までドレスデン国立古典絵画館所蔵「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が宮城県美術館にて開催されます!
絵画展を100%楽しみたいあなたのために「本業まめいちの招き猫、裏稼業YouTuberにゃん吉」が、見どころをページの最後で解説しております。
ポワンティエ 光と静寂
ポワンティエ。消え入りそうな光の輝き。フェルメールの作品を通して見られる黄色味を帯びたやわらかな光を柚子の錦玉羹で、フェルメールブルーの鮮やかで独特な深い青はバタフライピーの天然の色素で表現しました。和菓子をじっと見つめてフェルメールだったらどこにポワンティエするだろうと想像するのも楽しいかもしれませんね。
ほんのりとシナモン香るさつま芋餡入りのホワイトチョコ羊羹です。
原材料:さつま芋 砂糖 大手芒 ホワイトチョコ 柚子 生クリーム 紅茶のお酒 シナモン バタフライピー 寒天 /銀箔
佐藤里恵作
オランダの光
オランダ絵画の巨匠フェルメールやレンブラント、ゴッホ、ライスダール、ハブリエル・メツー、カスパル・ネッチェル、ヤン・ステーン。オランダの光が生み出した天才たち。
オランダの光の成分は、太陽光と拡散と反射。「湖の水面」と「雲」。水による光の反射によってつくられるオランダの光。この光を求め、モネをはじめとする大勢の画家がオランダに憧れて訪れたといいます。オランダの独特な光を雲の中に表現してみました。
ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ餡とマシュマロ入りのこなし製です。
原材料:大手芒 砂糖 マカダミアナッツ ヘーゼルナッツ マシュマロ 寒天 片栗粉 水飴
フェルメールの食卓
フェルメールの作品に「牛乳を注ぐ女」という名画があります。この絵をじっと見つめていると、ちょろちょろと牛乳を注ぐ音まで聞こえて、パンプディングでも作ろうとしているのかしら、いい香りまでしてきます。フェルメールも絵をかきながらつまみ食いもしたかしら。
カンパーニュのようなパンを黄身時雨で作ってみました。ブランデー漬けサルタナレーズンとマロングラッセこしあん入り。ほんのりどこかで山椒が香ります。
原材料:大手芒 砂糖 小豆 サルタナレーズン マロン 卵黄 ブランデー ヴァローナココア 黒糖 ケシの実 山椒
まめいち&工藤綾佳合作
にゃん吉の見どころ解説
こんにちは!まめいちの招き猫にゃん吉です!いつもまめいちをご贔屓くださり誠にありがとうございます!
今回は裏の顔YouTuberにゃん吉が、皆様をフェルメールの世界へご案内させていただきますにゃ☆彡
ヨハネス・フェルメール 1632年10月31日オランダのデルフトという町で生まれました。
日本では寛永9年江戸時代前期ですにゃ!
フェルメールの生きた17世紀のオランダは黄金時代。経済的に繁栄し、商人をはじめとする市民の生活が豊かになり、一般市民の家庭にも当然のように絵画が飾られて文化が成熟していった時代でした。
人々が画家に要求する絵も、宗教画から何気ない日常に寓意(ぐうい)と言って、教訓・教えを込めたものに変わってゆきました。
寓意の例えをご紹介するにゃ!絵の中に頭蓋骨が描かれていれば…人生のはかなさを表現しているにゃ。
天秤が描かれていれば…善悪をはかっているにゃ。
キューピッドは…愛の象徴ということなんだにゃ!
今回の展覧会の見所も、フェルメールの絵画「窓辺で手紙を読む女」の復元によって現れたキューピッドなのだにゃ!
現存しているフェルメールの作品は30数点と少ないけれど、どれも考え抜かれた構図になっています。人物、そしてその視線、情景のトリミング、配置に角度。全てにおいて演出に成功しています。
様々なテクニックによって構成されているにも関わらず自然なやわらかさは、一体どういうことなのだろうと興味が深まります。
私たちはフェルメールに何かだまされているのではないか…という不思議な気持ちにさせられるのも魅力のひとつです。
フェルメール1・平面がいかにも奥行きがあるかのように見える遠近法の活用カメラ・オブスキュラ。
定点観測のための秘密の道具。ピンホールカメラと同じ原理の光学機器。誰もが使えば上手く描けるわけではなく、厳密な絵作りのためのアイテムのひとつです。
フェルメール2・光の魔術師。光が反射している部分を白い点々で描写ポワンティエ。
注がれる牛乳の光の部分やパンの上の無数の点。
フェルメール3・「青」にこだわる。際立つ独特な青、フェルメール・ブルーのラピスラズリ。
純金と同じほど高価な宝石を砕いて作った絵の具。「海を越えてきた青」「ウルトラマンブルー」と呼ばれ普通の絵の具の100倍の値がついていました。
フェルメール4・分厚いカーテンなどを主題の前に配して奥行きを強調ルプソワール。
見ている側が秘密の空間を覗き見していると感じさせられる。カーテンの向こう側に真実が隠されているということを暗示しています。