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2024-10-07

ひと月の和菓子【2024 神無月】

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今月のテーマは親鸞と東北の念仏

仙台市博物館にて特別展が開催中です。

 

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黎明

 

空気の澄んだ秋の夜明け。親鸞聖人が静かに念仏を唱えるイメージでお作りしました。念仏を唱えれば誰でも救われるという信念をつらぬいた生涯、その教えは時代を越えて今を生きる人々の心をほぐしたり軽くしたり、時には道しるべとなっています。

無花果の赤ワイン煮入り餡のこなし製です。

作・佐藤里恵

 

原材料 大手芒 砂糖 無花果 赤ワイン ササニシキ米粉 羽二重粉 片栗粉

 

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紡がれゆく心

寺院の7割を浄土真宗が占める土地柄の富山県では、親鸞聖人の命日に行われる「報恩講」の法要で、“いとこ煮”と呼ばれる郷土料理を食すそうです。いとこ煮とは、親鸞聖人の好物であった小豆を中心にごぼう、大根、にんじん、里芋など「いとこ」のように近しい根菜類、厚揚げやこんにゃく等の食材を味噌や醤油の味付けで煮る料理。 由来は諸説あり、親鸞聖人の遺徳を偲ぶ「遺徳(いとく)」が訛ったという説も。

そんな信仰と共に大切に守られてきた伝承料理をモチーフに、ドライフルーツを根菜に、焼いたマシュマロを厚揚げに見立て、ほっと秋を感じるキャラメルアーモンドミルクティー味のムース羊羹に小豆の甘納豆と一緒に散りばめました。

 是非、来たる11月28日の親鸞聖人の命日に想いを馳せながら、ゆっくりと味わっていただきたいです 。

作・千葉瑞葵

 

原材料:白あん  紅茶  アーモンドミルク  マシュマロ キャラメルシロップ  小豆甘納豆  パイナップル マンゴー パパイヤ 寒天

 

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~二十四節気七十二候和菓子~ 寒露

二十四節気「寒露」とは10月上旬草木に冷たい露が降りるころ。日中は秋晴れで過ごしやすいですがぐっと冷え込み、朝晩の冷え対策をしなければならない季節です。

晴れて雲がない夜、私たちが眠っている間に、地面の熱が宇宙空間に放射される放射冷却で空気中の「露」が冷やされ降りてきます。草木に降りた冷たい露は、凛として清らかです。「露」は「水」である。「水」であるということは、宇宙生命体である。宇宙生命体であるということは、清く澄んだ心を持っているということである。

今月、浄土真宗を学んで、親鸞聖人の言葉を学んで思ったことが「煩悩+水=人」ということです。

まめいち節で語るのなら人の体の60%が水なのだからあとの40%が煩悩ということなのだろう?だとしたら、生きている今、煩悩を消して悟るなど、どうしたって難しい…(寒露の和菓子の説明を書いているのに迷いの道に入り込んでしまっている💦親鸞さーんどうしたらいいですかー💦)縄文時代は争いもなく平和な穏やかな時代であったと聞きます。縄文時代の人々はもっとシンプルに煩悩と向き合っていたのだろう。そんな風に思って羨ましがるのも煩悩の仕業。宇宙生命体である清く澄んだ心を持った露の中をのぞいみてください。シンプルに生きていた縄文時代が見えてきますよ♪と、のぞいてみて欲しいと思う私の湧き上がる気持ちもまた煩悩。南無阿弥陀仏。

渋皮栗と金ごま、白練りごまが入った白餡を黒糖梅酒羊羹でコーティングしました。

 

原材料 大手芒 砂糖 渋皮栗 白練りごま 金ごま 小豆 黒糖梅酒 藻塩 バタフライピー 寒天 オブラートパウダー 氷餅

 

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超越の栗しぼり

秋の実りの楽しみは何と言っても栗!皆さんも楽しみにしてくださっている栗しぼりですが、物価高騰の波は栗にも降りかかり、安定した価格で提供するために何か混ぜるか否か!まめいちの選択!栗100%で絞った栗しぼりを提供したい!!とても高級な価格になってしまいますが心を込めて絞ります。

熊本県産100%の栗しぼり是非お楽しみください。

 

原材料 熊本県産栗 砂糖 米飴

 

 

南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…。

 

仙台市博物館で『親鸞と東北の念仏』 特別展が開催されています。親鸞聖人ってどんな人?って思っていたので、早速行ってきました!音声案内のヘッドホン🎧は、博物館に行ったら必須であります!途中お腹が空いたら集中できなくなるので、会場入る前に、カフェモーツァルトテオで腹ごしらえしてからお入りになる事お勧めです!

さてさて、日本人の70%くらいが無宗教であるといわれていますが、無意識の中に宗教的思考があるよな~と思うのです。米粒一粒一粒に神様が宿ってると教わってきましたし、畳を土足で歩くのはどこか気持ちが悪いという風なことを聞いたことがあり、確かにそうだなと思いました。そこで、宗教について親鸞聖人の教えについて知りたくなりましたので4冊の本を同時読みです!!

親鸞(1173~1263)浄土真宗の開祖です。9歳で比叡山に上り20年も激しい修行に励まれましたが、煩悩を消し去り悟るということはほど遠く苦しんでいました。29歳で法然の導きによって阿弥陀様の救い『南無阿弥陀仏』と唱えれば誰でも救われるという念仏の教えにであい親鸞の人生に決定的影響となりました。当時「自力」で苦しい修行をした者だけが救われるという仏教の考え方が主流だったのですが、ちゃぶ台をひっくり返すような大転換の哲学に至ったのです。「他力」の本願。他力本願であります!(自分自身の力や修行によって悟るのではなく、阿弥陀如来の力(本願)によって救済されるのだという教え) 南無とは、身命を捧げて服従しおすがりしますという意味です。南無阿弥陀仏とは、己を捨て阿弥陀仏に全面的に頼りしますということです。南無阿弥陀仏と唱えて必ず救われると信じて生きていく訳ですが、悩みが湧き上がってきたらやはり救いの言葉は欲しいですよね。道しるべになりますから。

〇親鸞聖人ことばのひろば〇

親鸞さーん!〆に入ってますので、ひと言で私たちを救うお言葉よろしくお願いしまーす♪

「まめいちさん、答えはひとつだよ。念仏しなはれ」

親鸞聖人の有難いお言葉を頂戴しようと、どこを読んでも、どこをとっても阿弥陀さまを信じて念仏すれば救われるという事なのです。浄土真宗に二河白道という言葉があります。怒りの火の河と欲の水の河の間に細い白い道があり、険しい道だが信じて歩めば阿弥陀さまのおられる浄土に行けるという比喩です。阿弥陀さまが光明、明るい光なら、私たちの身に降りかかるありとあらゆることを、明るい光プラスに変換していく思考、その方法のひとつとして南無阿弥陀仏なのだとしたら、阿弥陀さまは私たちの心の中にいるということなのだろうか?この世界は心ひとつで、とらえ方ひとつで、いかようにでも変えてゆけるということなのか?

 

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