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2024-08-11

ひと月の和菓子【2024葉月】

今月のテーマは出会い。

 

幸福切符と寒蝉鳴。二つのお菓子が一つの物語で繋がっています。

 

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~二十四節気七十二候和菓子~ 寒蝉鳴 ひぐらしなく

原材料:砂糖 静岡の丸玉園さんのレモングラスほうじ茶 ハイビスカス ローズヒップ レモン バタフライピー 水飴 寒天

 

寒蝉とは立秋に鳴く蝉のことで、ヒグラシやツクツクボウシのことです。

蜩は、夕暮れ時に鳴くので「日暮(ひぐらし)」と呼ばれるようになったそうです。七十二候では812日から16日ごろ。日没後の薄暗い時間帯、「カナカナカナ・・」と甲高い鳴き声が辺りに静かに響き少し冷たい風が吹くと、賑わい集う夏が終わるのが寂しいのか、どこかポツンと取り残された気持ちになり、悲しいわけでもないのに悲しい寂しい気持ちになるのです。

 

 

日もとっぷりと暮れて、辺りが深い藍色に染まると向こうの空からやって来るのが、宮沢賢治の列車『銀河鉄道』どこからともなく「銀河ステーション。銀河ステーション。」と鉄道のアナウンスが聞こえてきて、不思議なのですが、気がつくともう乗っているのです。この銀河鉄道に乗車するのに必要なのが、切符。

そう『幸福切符』!実は既にみんなひとり1枚持っている切符です。あなたも持っているのです。気がついていないだけなのです。目に見える幸せは一瞬で、本当の幸せは、自分の中の宇宙に小さく小さくそれは小さく光っているといいます。幸せはひとりひとり違くて、自分が思っていたのと違うこともあるといいます。

どういうことなのでしょう。銀河鉄道の旅は始まったばかりです。一緒に楽しもうではありませんか!

 

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幸福切符

原材料:大手芒 砂糖 ピスタチオ オレンジピール ホワイトチョコ 寒梅粉 ササニシキ米粉 羽二重粉 オブラートパウダー/金箔

 

 

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長命餅

 

私が言うんだからホントだよ!一口食べれば目ん玉ひっくり返るうんまい餅だよ!そしてなんてったて、この餅食べれば長生きできちゃうんだからいい事だらけだ!おひとついかがすかー!」オイラ、剣を振りかざすより、団子屋の方が性に合ってるのかもしれねーな♪

松の実入りこし餡を外郎でつつみ、仙台みそ特製だれをぬってこんがりと焼きました。

【原材料】:北海道小豆 砂糖 仙台みそ 松の実 くるみ 金ごま 上新粉 白玉粉 葛粉 酒 みりん/竹の皮 

 

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皇帝の勲章

 

古代ローマ時代のお話。まめいち物語はじまりまじまり~時は161年。マルクス・アウレリウス・アントニヌス第16代ローマ皇帝の時代。マーメルクスという野心家の料理人がいました。マーメルクスはいつものように…物語の続きはまたいつかどこかで♪

びぃいなすふぁむ大森さんの心のこもった美味しいじゃがいも 桃 パセリ ピスタチオの錦玉羹です。

古代ローマ人の食事にはブラックペッパーは必須という情報をもとにブラックペッパーと相性の良い食材で皇帝の勲章をイメージして作りました。

【原材料】:桃 大手芒 砂糖 じゃがいも パセリ ピスタチオ 水飴 ブラックペッパー はちみつ 寒天

 

まめいち物語の世界へようこそ

 

6月30日Dearにっぽんに出演させていただいて、放送をご覧くださった方々が全国からまめいちを訪れてくださり、本当にうれしい出会いがたくさんありました。今でもその出会いは続いていて、うれしくてうれしくて。不思議なのですが、初めてお会いするのに、初めてではない感覚が細胞のミクロの世界でピーンって弾けます。私の内なるところの何がそう感じるのだろう。前世、前々前世ということなのでしょうか

私は恐竜だった時代、縄文時代、古代ローマ時代、朝鮮王朝時代、侍の時代とあったように思うので(笑)どの時代でお会いしていたのでしょうか?

 

私がお侍さんだった時のお話です。お付き合いくださいませ♪

まめいち物語はじまりまじまり~

時は1680年第5代将軍徳川綱吉の時代。生類憐みの令で有名ですね。悪法と言われていますが、犬や猫の殺生禁止のみではなく、鳥や魚、鰻、どじょうの売買も禁止したため、庶民の生活は一変しました。剣の道を極めようとしている侍、豆之助という男がおりました。ある日のこと、豆之助は元気になるために鰻を食べました。ところが食べたという罪で役人に追いかけられます。豆之助は捕まりたくないと必死になって逃げます。走って走って走って竹林を抜けようとしたその時、追いつかれてしまい、背中からバッサリと切られ倒れて、意識が遠のいて行きます。「あぁわたしの人生はこれで終わりなのか…」涙がツーっと流れ、目を瞑りました。そこに、たまたま通りかかった親子が豆之助を見つけ「お侍さんお侍さん大丈夫ですか」「これを食べれば元気になりますよ」と、竹の皮に包まれたお餅を豆之助に食べさせました。なんと美味しい餅なのだ!と、目が覚め、みるみるうちに元気になりました。「お侍さん!着物だけ切られたみたいですね。良かったですね。」

それはさて置き、豆之助は自分を助けてくれた親子に感謝し、命を救ってくれたお餅にも感謝して、 その餅に「長命餅」と名前をつけて商いをし、助けてくれた親子と仲良く長生きしたそうな。

めでたしめでたし

 

 

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