京都 有斐斎・弘道館では、毎年、京菓子展が開催されています。
テーマ 手のひらの自然-徒然草
まめいちも今年挑戦いたしました!おかげさまで、榎本信之賞入賞のご連絡をいただき 10 月 31 日(日)から11月 14 日(日)展覧会に展示していただくことになりました。
京菓子展《榎本信之賞》入賞作品
菓銘 『 雲上の快 うんじょうのかい 』
徒然草 第百二十四段 より 是法法師は浄土宗に恥じずといへども(浄土宗の中でも誰にも負けないのだが) 学匠を立てず(学を誇らない) ただ明暮念仏して 安らかに世を過ごす有様いとあらまほし 【いとあらまほし】
兼好法師は あらまほしと言う言葉をよく使われますが 「これがまさに理想的な心の有 り様である」と絶賛している是法法師の心の中はどの様なのかを、表現したいと思いました。 歌人でもある是法法師の和歌から心情を読み取ろうと試みました。
【新千載集】
のがれても 同じ憂き世と 聞くものを いかなる山に 身を隠さまし
(世間から逃れて深山幽谷で修行したところで御仏様にとっては憂き世も深山幽谷も区別はなく、ましてや憂き 世のほうが辛いこと多いのであるから)
あら!!とっても繊細で、俯瞰して見ているわね。
【新拾遺和歌集】
君待つと 人には云わぬ 偽りも いく夜になりぬ 山のはのつき
(月を見るのにかこつけて恋人の来訪を待ちながら幾世にもなったと嘆息する恋歌)
あら!!恋もしてるのね♡ いろいろあったからこそのこの境地 それも全て含めての いとあらまほし なのだなぁと感じました。
「甘酒は常には平だけれども 振って混ぜるから美味しいんだ」と兼好法師の声が聞こえてきそうです。
錦玉羹で晴れを甘酒寒天で雲を、二層仕上げにして 雲の上はいつも晴れ 平常心という理想の有様 を表現してみました
京菓子展:詳しくはこちらから
https://kyogashi.jp/
会場
◆本会場: 有斐斎弘道館
◆特別会場: 旧三井家下鴨別邸
◆サテライト会場1: ジェイアール 京都伊勢丹 ※こちらは 11 月 3 日(水・祝)〜9 日(火)
◆サテライト会場2: 京都御苑中立売休憩所「檜垣茶寮」
以上4会場で行われます。
まめいちのお菓子を展示していただく会場は、旧三井家下鴨別邸。 重要文化財に指定されているとても貴重な空間で豪商・三井家の美意識のたっぷりとつまったお屋敷で とってもワクワクいたします! お近くにお住いの方や、ご用事で京都へ行かれる方は是非ともお立ち寄りください!
◆特別会場:旧三井家下鴨別邸 時間:午前9時~午後5時(最終入場は閉場の30分前)
※休館日:11月4日(木)及び11月10日(水)
◆入館料:大人500円※中高生300円小学生200円
※展示期間中の有斐斎弘道館の入館券をお持ちの方は450円 呈茶:1,000円(数量限定) <選ばれた京菓子と抹茶をお召し上がりいただけます>
住所:京都市左京区下鴨宮河町 58 番地 2
【交通】 市バス 1・37・205 系統「葵橋西詰」下車、徒歩約 5 分 市バス 1・3・4・17・201・203・102 系統 「出町柳駅前」下車徒歩約 5 分 京阪電車・叡山電鉄「出町柳」駅下車、徒歩約 5 分
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本会場有斐斎弘道館にも是非ともお立ち寄りください! わたくしの尊敬する方々の作品が展示されています。
わおわお!京都に行きたくなってきちゃいましたね。