今月のテーマ
まめいちの日本昔話『人魚姫』
宮城県塩釜市にある御釜神社。鹽竈神社の境外末社(注1) で「塩竈」の由来とされる「四口の神釜」という日本三奇の一つに 数えられているほど不思議な4つの竈が境内に安置されています。毎年 7 月 に鹽竈神社例祭の特殊神事「藻塩焼神事」が行われるなど、末社でも特別な位置づけです。 人々に、漁業や製塩法を教えた製塩の神: 塩土老翁神しおつちおじのかみ が祀られています。とても物知りで迷える人々をいろいろと導いてくれる神様です。
(注1)境外末社 本社に付属した神社
※まめいちの日本昔話『人魚姫』はこのページの終わりに記載しています。
豆一餅
しお爺が持っている美味しい美味しい豆一餅。和菓子まめいちさんがひとつひとつ丁寧に作っているそうな。おひとついかがかね♪なにかに変身できるかもかも。
北海道小豆のこし餡を赤エンドウ入りの求肥のお餅で包みました。
原材料:白玉粉 砂糖 北海道小豆 赤エンドウ 藻塩
アマビエ
抗菌力の強い冷宮城の人魚姫をイメージしてみました。ポイントとなるミントの清涼感と刺激的な風味はメントールです。殺菌作用や胃の消化を助けてくれたりリラックス効果もありますので、この夏 積極的にとりたい 栄養です。
生のミントをすり潰して水を入れて、ミント水からはじめませんか。
原材料:大手芒 砂糖 大納言甘納豆 ミント 寒天 クランベリー プルーン 粉糖
Imagine-blue
パワーストーンにラリマーという石があります「愛」と「安らぎ」と「平和」をもたらしてくれます。夏の海を切り抜いたような美しい水色です。今も冷宮城の人魚たちはこの海の中、幸せに暮らしています。ひょっとしたら今年も豆一餅をもらうために行列を作っているかもしれません。あなたはどんな想像をふくらませますか?
原材料:葉山の湧き水 砂糖 アガベシロップ 寒天 バタフライピー
まめいちの日本昔話
『人魚姫』 作・まめいち
むかすむかすある海の中さ、とてもきれい好きの人魚たちが、氷の宮の冷宮城に住んで いました 。その中に 、とりわけ抗菌力のある人魚姫が、海神様にお願いがあります。と言って話をし ました 。
「わたし一度でいいから陸に行ってみたいので、お許し頂けないでしょうか。」
すると海神様は
「お前は海の中でないと 生きていけない体なのじゃが、亀を乗り回しているしお爺さん知ってるじゃろが 、 あのしお爺が持っている 光り輝く 豆一餅を食べれば 3 時間だけ陸に上がれる。 」
でも毎年 7 月 4 日から6日は忙しいからその日はさけたほうがいいぞ ~と言っているのも半分に人魚姫はしお爺を探しに泳い でい きました 。いくら探しても見つからず。 海石に座ってシクシク 泣いていると、
「あー忙しかった忙しかった今年もたくさん製塩させてもらった 。 お ー頑張ったぞーーーおや???ないている人魚姫がおるな。どうしたんじゃ人魚姫さん?」
人魚姫は涙を拭きながら
「しお爺さんの持っている 光り輝く 豆一餅をもらおうと思って探しているのにいつもはすぐに探せるのに3日
も探してもどこにもいらしゃらなくて…あ♡♡♡しお爺さん!どこに行ってらしたのですかー!もう!」
しお爺はすまんすまんといって 豆一餅をひとつくれました。人魚姫は豆一餅をぱくりと食べて夜の 陸に上がり3時間のお買い物陸時間を楽しみました。でも3時間なんてあっという間で、海からずいぶんと離れたところまで来てしまっていたもんだから、お買い物をした荷物も重くて、時間までに海に着け ませんでした 。なんとか 海 の近くまで来たの ですが、 とうとう力尽きて 、道端で倒れてしま いました 。そこにたまたま通りかかった太郎という男が
「どうされました 」
と助けてくれ、あっという間に二人は恋に落ちました。太郎はまた必ず会おうと言って人魚姫を海に帰しました。人魚姫も後ろ髪を引かれながら冷宮城へ帰りました。どうしてもまた会いたい人魚姫はしお爺にまた豆一餅をもらいに行きました。するとしお爺は
「豆一餅は製塩のお礼にもらえる餅じゃからな 7 月6日以降でないとあげれんのじゃ。しかしなお前さんはもう一 回 この餅で陸に上がったからな免疫がついているから、姿は見えるが陸には上がれんのじゃ…すまんの…」
すっかり落ち込んでしまった人魚姫でしたが、太郎さんの姿だけでも見たいと、一年後 の 7 月7日に豆一餅をもらって 夜の 海岸線 までやって来ました。太郎の方も毎日海岸にやって来ては人魚姫が来るのを待っていたので、 人魚姫 は 太郎を見つけると豆一餅を食べました。
「太郎さーん!会いたかったわー!わたし免疫がついてしまっているからもう陸には上がれないの ( ノД シクシク…」
太郎はジャブジャブと海に入って人魚姫に駆け寄りました。
「でもこうして会えて良かったよ来年も7月7日にここで会おう!」
と約束しました。人魚姫は笑顔になり
「では太郎さん私を絵に描いて! いつでもあなたのそばにいれるような気がするから 」
と頼みました。太郎は
「わたしは絵心がないが大丈夫かな…」
と言いながら人魚姫の絵を描きました。出来上がった絵を見て二人で笑いあい楽しい3時間はあっという間であり
ました。
『また来年7月7日に会 いましょう ♡♡♡』
と約束をして人魚姫は消えてゆきました。一年後、人魚姫はしお爺に豆一餅をもらいに行きました。するとしお爺は
「豆一餅は人気でな、噂を聞きつけた人魚たちの順番待ちなんじゃよ (+ すまんの ( 一年に一個じゃからの… 」
絶望の人魚姫ではありましたが、一目太 郎さんのお姿だけでも見たいと海岸に向かいました。太郎の方も楽しみにしていたこの日がやっと来たと海岸に来ていました。人魚姫は太郎を見つけてうれしくなりましたが、太郎の方からはその姿は見えないので、太郎はがっかりしてきっと今年は豆一餅をもらえなかったのかなと思い人魚姫 の 絵を眺めました。
人魚姫を待ち続けながら太郎は役人となり立派に働いていまし た。ある年のこと 疫病がまん延して人々が次から次へと倒れてい きました 。ところが、太郎だけはいつも通りに元気 な ので 、 なんでだろうとおもっていました 。
「なんでわたしは元気なのだろう手洗いとうがいはちゃんとしてるけど他にこれといった予防をしてるわけでもないのに… 他の人と違うことをしているとすれば… あ。。。毎日人魚姫の絵を見ているな。。。人魚姫はそういえばわたしは冷宮城の人魚のなかで抗菌力が一番強いのよって話をしていたな。。。この絵を他の人にも見せればみんなを救えるのではないか。。。」
そう思い早速、瓦版にして いろいろなところに
「この絵を見れば 疫病退散だよ 」
と言って歩いた。するとたちまち みんな元気になってよろこばれたそう じゃ 。冷宮城の人魚姫 のこと を 海女冷。 アマビエと呼ぶようになったんじゃと。
めでたしめでたし
ところでなんですな、その大人気の豆一餅、一度食べてみたいもんですな 。
抗菌を司る神様は手洗いうがいをちゃんとして、笑顔で前向きにしていると、抗菌パワーをくれるそうですよ♪
人の密集するところに行く場合や接近する場合はマスクも 引き続き 大切ですね♪水分補給と栄養もしっかりとって暑い夏を乗り越えましょう☆彡