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2020-02-08

ひと月の和菓子【2020 如月】

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今月のテーマはSilky Valentine♡2020

現在の日本のヴァレンタインスタイルは昭和30年代から。では、昔はどの様に愛を伝えていたのでしょう。古墳時代は好きな人の家の前でただ名前を叫ぶだけで求婚に。奈良時代、平安時代は絹の扇に和歌を書き愛を交わしたといいます。 絹が恋の仲立ちをしてくれました。

先月、福島のシルクメーカー 紺野機業場さんによる『繭の茶会』に参加しました。 竹の骨組みに薄く丈夫なシルクをまとった繭の中での茶会はふんわりとあたたかく不思議な幸せに包まれた心地でした。沢山いただいた感動とワクワクがシルキースイーツになりました。秘められた絹のパワーが恋の仲立ちをしてくれるかも。

 

絲綢之路  シルクロード

ユーラシア大陸の東西を結んだ交易路の名称です。古くから西方では珍しい東方の絹をはじめとする産物がもたらされたのでこう呼ばれています。

今もなお謎が多いシルクロード。その道のりは決して容易なものではなかったでしょう …何を思って何のためにどんな思いで 旅をしていたのか。一人一人にフォーカスしていくと、それはそれは はかり知れない。

紅茶味の寒天に桑の実ジャムをいれて春菊をあしらいました。

原材料:桑の実 砂糖 ダージリン 春菊 寒天

※春菊もシルクロードによって日本に もたらされた食材です。独特な香りはリラックス効果や風邪予防になるそうです。

 

Fairy smile フェアリースマイル

『小手姫伝説』福島県川俣町第 32 代崇峻天皇 飛鳥時代 の妃。小手子により養蚕が伝えられたという伝説があります。

川俣町の絹はフェアリー・フェザー妖精の羽と言われ世界一薄く軽く美しい光沢、まるで本物の天女の羽衣と称賛されています。絹の独特の光沢は繭糸に秘密があります。糸の断面が丸みのある三角形をしている からな の だそうです 。お蚕さまのお口が笑顔なのかな。

生チョコ入りチョコ餡をつくね芋のきんとんで包みました。

原材料:つくね芋 大手芒 北海道小豆 砂糖 チョコレート 生クリーム 金 箔 清酒

 

恋まゆ

牛首紬で包んだ石川県白山比咩神社の恋のお守り『恋まゆ』。牛首紬は「玉繭たままゆ 」という珍しい繭から作られます。

普通の繭は一頭の蚕さんなのですが、玉繭に入っているのはオスとメスの二頭の蚕さん。気の合った同士しか一緒に入りません。 意地悪をして二頭を離しても、互いに寄ってきて一緒に玉繭になります。玉繭の中で 大人になったら夫婦になろうと約束をしているのだそうです。かわいいですね。

桑の葉餡のこなしでドライストロベリーを包みました。

原材料:大手芒 砂糖 桑の葉パウダー ドライストロベリー 薄力粉 上用粉

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